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俺は普通の会社員である田中海斗。
昇進も普通にあるし、ボーナスだって普通にある。
そう、俺は普通を好み、普通であることが俺の生きがいであると思っているただの変人でもあるのだ。
そして、今日は休日!
その日にやるのは一つしかないだろう!
それは……同人即売会だ!
猫耳少女にツンデレ系ヒロインとか萌え中の萌えだよね!……ね!
それに行くために俺は車でその場所に向かっている。
さぁて、今日は何を買おうかな。
ワクワクが止まらない!
その瞬間、俺の周りが真っ白になった。
驚く暇もなく、助手席に白尽くめの女が座っていた。
「誰だ!」
俺が狭い車内の中で叫ぶと、女はこちらを向いた。
「そんなに慌てるな。今からお前を異世界に飛ばす。準備はいいか?」
「言い訳あるか!なんなんだよ異世界って!ドッキリか?!これはドッキリなのか?!」
「はぁ、うるさいな。もういい。飛べ。」
俺は急に意識を失った。
なんなんだよ。俺はただ、同人即売会に行きたかっただけなのに……。

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