「ドカ!」
「うわ!」
涼助は正体不明の仮面を着けた三人組にぼこぼこにされていた。
「大会前にリンチにあうとは!対戦相手の知り合いか?」
ここは魔法と科学の発達した世界。イメージとして現代社会に魔法が存在する世界。そして、その魔法を使った戦闘で主に街中での戦いを想定してバトルトーナメントが行われるようだ。そのトーナメントに涼助も参加。しかし、リンチにあったため両目を負傷した形での参加となる。因みになぜ罪人を不死身にするかと言うと彼らを戦わせる娯楽が流行ってるからだ。バトルで死ぬと負けだが、甦るわけだ。
トーナメントが開始。第一試合はシージ対バーバ。
このバトルは攻撃をもらうと相手にポイントを取られる戦いとなってる。バーバは持っている武器で攻撃したが、シージに破壊されて使えなくなってしまう。武器を破壊されたバーバはポイントを取られまいと守りに徹していた。すると、
「バーバ戦えよ!」 「卑怯者!」
観客からブーイング飛び交った。そして、バトルを行ってる道路にものが投げ込まれる。
しかし、バーバは勝利した。そして、第二試合に出場したリサは天候を操り、雨を降らせてそれを利用して勝利。両目を負傷した涼助も苦戦しながらも勝ち上がり、第三試合はバーバと戦うことになった。
「次!第三試合!バーバ対涼助。」
バーバの攻撃。「魔術かまいたち!」
「?何も起こらないぞ!」すると不可視の攻撃を涼助を襲った。「うわ!」
そう。文字通りかまいたちである。このかまいたちの攻撃は目に見えないため避けるには音に頼る必要があるが、街中でも観客がいて、その歓声がその音をかき消すのであった。
「どうしよう。このままじゃ何もできない!」
「そうだ!」涼助は叫んだ。
「こいつを喰らえ、催眠魔法ネムール」
「バカなそんなもの効かない!」自信満々に答える
バーバ。しかし、それはバーバを眠らせものではなかった。そして歓声が消えた。
「そうか。観客を眠らせて、歓声をなくしてかまいたちの音を聞こえるようにしたのか!」
「なら、次の手を使うか」。するとバーバは体を液体状にして特殊液でバトル上を覆い尽くす魔法を使ってきた。
「この特殊液は人に触れると固まりだして、最後は動けなくなり、死ぬ。」バーバは答えた。
飛行魔術が使えない涼助はピンチになった。空に逃げれば、この技は回避できる。
「くそ!どうする?そうだ!」
ここは道路。どこかに排水溝があるはずた。そこから特殊液を排水しよう。
しかし、涼助には問題があった。リンチで両目を負傷して、排水溝の位置がわからないのである。
ゆっくりと迫り来ると特殊液。しかし、逃げようにも逃げれない。
そして、無事に特殊液を処理した涼助であった。
「どうやってやり過ごしたの?」涼助の仲間は問う。
まず第一試合のバーバ対シージの試合でブーイングの後、ものが投げ込まれた。そして、第二試合、天候を操るリサが勝った試合。リサは雨を降らせた。その際に水の流れで排水溝の上に投げ込まれたものが残っていたのだ。
「あ!でも、これじゃ盲目の俺じゃものが排水溝の上にあるだけじゃわからないや。」
待て。落ち着け。
「そういや、バーバの第一試合どうやって勝っだっけ?」
第一試合バーバ対シージ。シージに武器を破壊されたバーバは何もせずにいた。そして、観客はブーイング。フィールドにものが投げ込まれる。
するとバーバは
「魔術ポルターガイスト!」
ポルターガイストの魔法でわざと観客にモノを投げ込ませて、そのモノを高速で動かして殺傷させる魔法で勝利した。
「そうだ!」
観客がブーイングしても必ずモノを投げるとは限らない。モノを持っていない場合もあるしね。
そして、涼助は続けた。
「俺が試合前にリンチにあっていたのを覚えてる?
あれはおそらくバーバの手下がなんかだったんだよ。」
バーバがポルターガイストを使うの手下たちは確実にブーイングでモノを投げ込む。
確実に投げ込まれるものに俺がリンチして抵抗した際のバーバの手下の血の臭いがして、それがリンチの際の血の臭いと同じだったから、排水溝の場所がわかったんだ。
因みに水の流れで血は流れ落ちてるけど、臭いはなかなか落ちなかいからね。それで血の臭いが残っていんだ。
こうして、勝利した、涼助であった