サーチユイン遺伝子
人間の体の中にサーチユインと言う遺伝子があった
サンジェルマンはこの遺伝子を自分で自在に操る能力の持ち主であった
彼はその力を使い、さまざまな実験を自分の体で体験しながら研究をしていた
そしてさまざまな事を同時に研究もしていたのだった
サンジェルマンは悪魔の力を使いさまざまな知識を得たが、知識についてある程度、ヒントをもらうとそこからは独自で研究することにしていた
何の努力もしないで得る知識にサンジェルマンは何の魅力も感じなかった
そのうち時がたち、サンジェルマンは悪魔の王にその才能を認められていた
アフリマンは人間をゴミのように考えていたが、サンジェルマンの前に現れるとその考えを訂正した
サンジェルマンを自分の配下に加えれば何らかの利益を得ることが出来ると確信すると、サンジェルマンを配下するために言葉を選びながら言う
(お前たち人間にも面白いヤツがいるものよ、どうだ、サンジェルマンよ、我の下僕になるつもりはないか
さすれば汝に守護と恵みを与えようぞ)
サンジェルマンとは、それほど魅力が高い人間だった
容姿はハンサムで、今で言うところのイケメンだった
体もすらりとしており、世のご婦人方の目をたびたび引いている人物だった
独自の考えを持ち、いろいろな意味で面白い人物であった
サンジェルマン考えたのち言う
(偉大なる閣下、私はあなた様や他の悪魔様たちのお陰で秘密を得ることが出来ました
それにもともと我が家系はあなた様の忠実な下僕でございます
私がそれに習うのは当然のことでしょう
私はあなた様の忠実な下僕にございます
閣下の恩恵をたずさわりましてこれほど光栄なことなどございましょうか
なんなりと私にご用件を申してください
私は必ず閣下のお力になることをお約束いたします
偉大なる王よ)
と言い、
サンジェルマンは頭を下げた
アフリマンは(この者、なかなか面白い、くえぬな)
と心の中で考えるとサンジェルマンに言う
(サンジェルマンよ、汝は今から特別に我らの力を与える
今はまだ、その時ではない
しかるべき時に汝を呼ぼうぞ
その時は心して我にそのみを捧げよ
よいな、サンジェルマンよ)
サンジェルマンは頭をあげてから言う
(わかりました、偉大なる王よ、その時まで私は過ごしましょう
もしも、私がお力をお借りいたしたいときにはよろしくお願いいたします
閣下の栄光を世界に広めましょうぞ)
と豪語した
アフリマンは笑いながら言った
(わかった、サンジェルマンよ、その時まで悠久の時を過せは
ではよは去ろうぞ
さらばだ、サンジェルマンよ)
と言うとアフリマン去った
サンジェルマンは(やれやれ)と思いながら気分を変えるために町の酒場に向かった