第5話 アイカと年下な男の子(1)
「えっ⁉ いいの、健太?」
「……ん? いいよ。別にいいよ」
「そ、そう、本当にもらっていいのかな?」
「うん、いいよ。いい。別に問題ないよ」
「そうか……」
「うん、そうだよ……。アイカさんは今日から僕の妃で、此の国とジャポネ両国の女王さま……。西太后になるのだから……。問題ない。ないよ……」
「他の子達……と、言うか? 健太~? 他の妃達が憤怒……。健太に嫉妬心をあらわにして、怒り任せで健太……。あなたに不満を漏らしてこない? こないの?」
「……ん? ああ、別に問題ない。ないよ……。妻、妃達は、誰も僕に不満やぼやき、嘆きも漏らさない。漏らさないよ……。まあ、仮に漏らし呟いてきても、『うん』、『うんうん』、わかった~。わかったから』と、頷きながら答えるから問題ない。ないよ。全くと言って良いほど……」
「そうなの?」
「うん、そうだよ。アイカさん……。だから大丈夫。大丈夫だから……」と。
己の緑色した柔肌、肢体、裸体と言う奴……。
そう、此の国の女王らしい傲慢! 大変に意思の強そう……。常に己の、女性しての自己アピールを、主張をする。大変にふくよか、タユン、タユンと、上下左右に艶やかに揺れる乳房、胸の谷間に甘え、貪る。可愛い少年……。
そう、此の国とジャポネを統一──。二国の少年王。覇王となった健太に対して、彼! 少年の頭を優しく、撫で。又は? 己の柔らかい頬で、頬ずりキス……。接吻と言う。優艶、艶やかな奴を、後宮の女王、妃、妻らしく振る舞い。甘えながら。ある箱……。