インターネットは社会を変える
「すごいぞ。これで自分が書いた文章を2000人が読むのか」
初めてインターネットをしたのは大学2年生のときだ。
当時は「ネットサーフィン」がインテリ層で流行りだしていた。
大学に通う合間に、インターネットを通じて送られてきた画像を、今のプリクラ写真のように加工するサービスをしていた。
ものすごく最先端の仕事をしているな、と思っていた。
雑誌に特集記事が組まれたし、そのあと爆発的にプリクラマシーンが普及した。
そして、メールマガジンも発行した。
自分の考えをつらつら書くだけのものだが、読者が2000人を超えた。
オフ会も開かれた。
まだ出会い系サイトのトラブルなどが話題になる前である。
何でもありなインターネットの世界は、無秩序で至る所に危険もあった。
掲示板を見ると大抵「死ね」など悪態で埋め尽くそうとする輩がいる。
「これは必ず生活のインフラになる」
と感じていた。