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「どうやら、誰もオレを狙う様子すらなかったからな。最後まで領域が保てるようサポートのために出てきた」
ゼロはそういい帯刀した刀を外し、地面に置くとその場に座り込んだ。
そんな様子を傍に、マグナは2人に視点を向ける。
「へー、2人とも特待生なのかー。優秀優秀!
あ、俺らにも学生証もらっていいか?こっちから連絡取れないからな」
2人は頷くとマグナとゼロに学生証を差し出しだ。
『魔法学院マトリア校 銃火器科 1年 特待生 ユキハ=トーシス』
『魔法学院マトリア校 格闘科 1年 特待生 トウヤ=クラウド』
「サンキュ、これから一緒になること多いからさ、よろしく頼むよ」
「こちらこそよろしくお願いします」
暇ならモノの動きを見ていけというゼロの言葉に、マグナからお菓子を受け取り、2人は間食をしつつ様子を見ていると、モノは捕まりそうで捕まらない、ギリギリのラインを駆け巡っていた。