97 お疲れ様な時は、お茶にしよう!
はちの女王様とクモのお母さんに慰められていると
アルコン様たちも近づいてきました。
なんかお疲れ?
「ぎんしゃまちゃち、おちゅかりぇしゃみゃ?」
自分が原因とはミジンコほども思ってないサーヤが聞くと
『はぁ~』
『まぁそうだな、お疲れ様、だな』
『無自覚だものねぇ~』
ふぅ~となんか魂が抜けそ?どうしたのかな?
「んにゅ~?おちゃしゅりゅ?」
お疲れ様な時はお茶だよね!
『ん?お茶?』
そうだよ~。ギン様何で不思議そうにしてるのかな?
『サーヤ、お茶はこれから育てるんじゃないのぉ?』
「あい。りょくちゃ、むんちゃ、しょだちぇりゅ♪」
そうだよ~。お茶に麦に、いっぱい育てなきゃ~♪
『サーヤ、むん茶とは何だ?』
アルコン様が不思議そうに聞いてきます。
「う~、む~…ぎ~ちゃ!」
今度は言えました!
〖麦茶?〗
ジーニ様が何かしら?って聞くから
「あい!みゅ…むぎかりゃ、ちゅくりゅ、おちゃ!ふぅ~」
ちゃんと説明したら、ちょっと疲れちゃいました。クモさんがなでなで。はちの女王様がまたまた、はちみつレモン水をくれました。
「あいがちょ~」こくこく
美味しいね~♪
サーヤは嬉しそうにはちみつレモン水をこくこく飲んでいる。
「ぷはーっ おいちーにぇ~ おちゃのじかん すち!」
はちの女王様に今度はなでなでされて
「えへへ~」
と、喜んでいる。
『ん~?お茶の時間?』
飲んでるのは、はちみつレモン水なのに?と、そんなサーヤを見てクゥは首を傾げる。
『あぁ~』
ぽんっ♪と精霊樹の精様が手を打っている。何か分かったみたい?
『ねぇ、サーヤ~』
精霊樹の精様がサーヤに話しかけてます。思いついたことを聞き出すつもりみたい。だって、お顔がにこにこ…
「あい?」
残りのはちみつレモン水をまだこくこく飲んでたサーヤは、精霊樹の精様をちろって見ると、話を聞くために口から離した。このあたりちゃんとするのも、おばあちゃんに言われてたのかしら?
『お茶の時間って、いろ~んなお茶とか飲み物とか飲む時間のことぉ?』
「あい!おちゃでちゅよ~ おばあちゃん よぶちょ、おちゃちょ、おやちゅ でちぇくりゅ」
『そう。おばあちゃんが「お茶ですよ~」って呼んでくれるとお茶の時間なのねぇ』
「あい!」
サーヤはニコニコしながら答えてる。おばあちゃんとしていたことを話せるのが嬉しいみたい。
『いつも同じものかしらぁ?』
「ちあうにょ おちゃ、むんちゃ、おみじゅ、じゅーしゅ、あちゅいにょ、ちゅめちゃいにょ いりょいりょ」
『そう。熱いのと冷たいのと、お茶にも色々種類ありそうね~』
「あい。ちゃくしゃん!」
精霊樹の精様もニコニコしてサーヤから色々聞き出してくれている。すごい。おかげで色々分かった。
〖なるほど、そういうことね~。お茶は総称みたいなものなのね〗
ジーニ様も納得です。
『おそらく、その時によって飲み物は変えてたのだな』
『飽きないようにか、サーヤの体調や気分を見て臨機応変に、という所でしょうか』
アルコン様とギン様も頷きながら、それならこれから色々必要になるな、と、話している。
『サーヤ、おやつって?』
クゥが聞くと
「いりょいりょ~ おかち、おちぇんべ、くじゃもにょ、ちょか?」
『おかし?おせんべ?食べ物だよな?果物は分かるな』
『やっぱり、色々なのね』
おばあちゃんは、お茶もおやつもきっと色々考えて、サーヤに出してたのね。
「おちゃちながりゃ~、おやちゅたべちぇ~、おしゃべり しゅりゅにょ」にこにこ
そうか。ただ飲んだり食べたりするんじゃなくて
『大好きな時間なのね』
サーヤとおばあちゃんが二人で楽しむ大切な時間。
「あい!おばあちゃんちょ、ちゃま~に もーもーのおいちゃん」にこにこ
『そう』
おばあちゃんや、そのおじさん達と、優しい時間を過ごすのが大好きだったのね。
『うふふ。そう、とっても楽しそうねぇ。じゃあ、ここでも毎日しましょうねぇ』
精霊樹の精様も、そう思ったのか、毎日やろうと言うと
「あい!じゃあ、いまかりゃやりょう」にこにこ
サーヤも今からやろうと大喜び。
『そうだな』
『そうですね』
アルコン様とギン様も優しいお顔で賛成。これで毎日の日課にお茶の時間が決定した。
『うふふ。お茶しながら、サーヤがやらかしたことをみんなに教えてあげないとねぇ~』
精霊樹の精様がいたずらっぽく言うと、サーヤが
「うにゅ?ちてない」ぶー
してないって膨れてるけど、それ!気になってたところ!
〖まあ、とにかくお茶にしましょ〗
ジーニ様が仕方ないわねって感じで言うと
「あ~い!」
わ~い!お茶しよう~♪と、サーヤが元気よく返事をした。
〖そうと決まれば〗
ジーニ様があっという間に魔法でテーブルと椅子を作ってくれました!森のみんなも一緒です!
綺麗な森と泉があって、お空もキラキラ!ピクニックみたいでうれしいな♪
ニコニコしながら今度はりんごジュースを飲みます。
「おいちいにぇ~♪」
ぴゅきゅ『『ね~♪』』
テーブルの上には木の実や果物。今日は新しくブルーベリーみたいな青いベリーがあります。
おいしそう~って思ってたらテーブルの上にいた鳥さんたちが持ってきてくれました。
「あいがちょ~」
パクッと食べると、お口の中でジュワッて広がって甘くてちょっぴり酸っぱかったです。
「おいち~」
って言ったら、これもこれもって目の前いっぱい!!
「こんにゃにちゃべりぇにゃい~」
と言ったらみんないっしょ食べてくれました!
〖サーヤ、美味しかった?〗
「あい。おいちかっちゃ!」
この世界の果物も木の実もとっても美味しいです!不思議なのもあるけど。
〖そう。良かった。それじゃあ、さっきの石みんなに見せてあげてくれる?〗
「あい!どうじょ!」
大きな石ちゃんと、水の守石ちゃんをみんなに見せてあげます。
「じょーじゅ、できちゃ!ね~♪」
〖そうね~上手に出来たわよね。誰のおかげかしら?〗
「じーにしゃまちょ~、いしちゃんにょおかげ♪」
いい先生がいたから上手に出来たよ!
『『は?』』
「うにゅ?」
クゥとフゥなんで不思議そうな顔してるのかな?ギン様たちは変なお顔で笑ってます。
〖そうよね。石ちゃんが教えてくれたのよね〗
「あい!もう~い~よ~♪っちぇ」
今どれくらいだよって何回も教えてくれたよ!
『『ええっ?』』
あれ?またフゥとクゥがびっくりしてる?なんでかな?
〖水の守石さんはなんて言ったんだっけ?〗
「はやく、ごはんちょうらいっちぇ!」
〖怒られちゃったのよね?〗
「おこりゃりぇちゃっちゃ~」てへっ
〖 「ね~♪」〗
お腹すいてたらたいへん!ごはんあげなきゃ!
『『……』』
あれ?フゥとクゥ今度は静かになっちゃった?
ぴゅいぴゅい『ねぇねぇ』
きゅいきゅい『じーにさま』
〖なあに?〗
『石って~おしゃべりしたっけ~?』
〖ん~普通はしないわね~〗
ええ~?
「そうにゃにょ?」
〖そうよ~〗
あれぇ?でもぉ
「おちゃべり できちゃよ?」
〖不思議ね。でも、きっと特別なのよ。それにね、水の守石はご飯をちゃんとあげたら成長するんですって〗
「せいちょ?」
〖そうよ。ご飯をちゃんとあげたらサーヤたちみたいにおっきくなるんですって。ね?特別でしょ?〗
「しゅごいにぇ~」
でも不思議だね?だからフゥとクゥがびっくりしてたんだね?
『そうなんだ~じゃあ、やっぱり水の妖精さんたちにお礼に行かないとね~』
「ね~」
ハクの言う通りです。おみやげも持っていかないとね!
『その時は我も行く』
「う?ぎんしゃまみょ?」
ハクのお父さんだからかな?
『実はな?これらの空の魔石も探してくれたのは水の妖精たちなんだ。水の守石のこともその時に教えてくれたんだ』
「そうにゃにょ!?」
それはたいへん!!ますますお礼に行かなきゃ!今すぐ行かなきゃ!
『サーヤお礼はあとでゆっくりな。その方が落ち着いて妖精たちと話せるぞ』
「ほんちょ?」
『ああ、本当だ。それに土産も用意したいのだろう?』
「あい!わかっちゃ~」
そうだね!お土産も用意しなきゃいけないもんね!
『いい子だ』
「えへへ~♪」
今日はたくさんほめられちゃう~。
『お父さんぼくは~?』
『ん?ハクもいい子だぞ?』
ギン様が大きな柔らかい肉球でぽふぽふってサーヤとハクの頭してくれました。
「『えへへ~♪』」
二人ともいい子だって!やったね~♪