76 サーヤの日課
精霊樹の精さんの言う通り、温泉から上がった体は、あんよの先からお手手の先まですっごくぽっかぽかでした!
ぴゅい~『サーヤのおばあちゃん』
きゅい~『すごいね~ぽかぽか~』
ね~♪
『みんな』
『ほっぺた』
『まっか~』
妖精トリオがみんなのほっぺ、つんつんして飛んでます。
『ぼくたちは』
『ふわふわ~』
フルーとフライは、二人で触りっこして、もふもふを確かめあってます。
『うふふ~ 僕の毛もふわふわだよ~』
ハクだってもふもふです!
「ね~♪もふもふ~ うへへへ~ひちょりじみぇ~じぇいちゃく~♪」
今、サーヤはハクの背中にうつ伏せ状態で運ばれています。
まさにもふもふ独り占め!もふもふ!
「うへへへ~」じゅるり
ぴゅきゅ『『サーヤ…』』
『『ハクのもふもふが』』
『『『きけん~』』』
『サーヤ~ぼく、きれいになったばっかりなんだから、気をつけてね~』
おっとっと…ふきふき
『明日は最初からお水飲んでのんびり入ってみましょう。色んな入り方を試してみましょうねぇ』
精霊樹の精様が楽しみねぇって。
「あい!たのちみ~」
ぴゅいきゅい『『わ~い♪』』
『楽しみだね~』
『『もっとふわふわなったりして~』』
『それなら~』
『あわあわ~』
『たくさんしなきゃ~』
色々やろ~!
そしてフゥとジーニ様は
『お肌がすべすべになった気がします~』
自分の腕をスリスリしながら嬉しそうにするフゥ。
〖贅沢を言えば髪にもっとツヤが欲しいかしら~〗
自分の髪の毛を指にクルクルしながら言うジーニ様。
ぶれないふたりである。
みんなの髪の毛や、毛、女王様の羽も、ジーニ様と風の精霊であるフゥがあっという間に乾かしてくれました。ふわっふわのさらっさらのきらきらです。充分キレイだと思うんだけどなぁ?と思っていると、
〖ねぇ、サーヤ〗
「あい?」
ジーニ様、すっごい真面目なお顔です。どうしたのかな?
〖あと他におばあちゃんと健康のためにしていたことある?〗
「にゅ?」
おばあちゃんと?
『そうね、サーヤがやっていたこととか、おばあちゃんがやっていたこととか?』
フゥも真面目なお顔です。
「う~ん?」
おばあちゃんとしてたこと?
『あの二人~サーヤの為もあるんでしょうけどぉ』
ぴゅ『ぜったい』
きゅ『じぶんたちが』
『やりたいんだろうね~』
精霊樹の精様すっごいジト目で言うと、ちびっこたちも
『うん』
『きっと』
『そう!』
『すごいね~』
『執念?』
うんうん。って納得してます。更に
『『うんうん』』
『たしかに』
『『『なるほど~』』』
『『『『なっとく~』』』』
こくこく。クモさんたちと女王様も頷いていました。
そんなこと聞こえてないのか、一生懸命思い出すサーヤ。
ん~?おばあちゃんとしてたこと~、えっと~
「あしゃ、おっきしちぇ~」
ぴゅ?『え?あさ?』
きゅい?『おっき?』
『『そこから?』』
『『『うわあ~』』』
『大変だ~』
まさかの朝起きたところからにみんなびっくりして大慌て!でもそんなことおかまいなしに…
「はみがきちて~、おかおぷりゅぷりゅありゃっちぇ~、おみじゅにょんで~、ちゅめたいおちゃもにょんで~」
一生懸命思い出したことを言い続けるサーヤ。まだまだ続きそうです。
『はみがきってなんでしょう?』
フゥが疑問を口にすると、精霊樹の精様が
『疑問は後回しにしてぇ、とりあえず、覚えておいた方がぁいいかもぉ? これきっとサーヤの日課でしょう?』
きっとこれは日課だと言います。
『はっ!そうですよね!覚えられるかな?はみがき、かおぷるぷる、お水に、つめたいおちゃ?あれ?温かいんでしたっけ?』
途端に慌てるフゥ。そこへ
〖大丈夫。撮影してるから♪〗
『そ、そうですか…』ほっ
さすがジーニ様。
「おにわにいっちぇ~、おばあちゃんと、たいしょうちたら~」
おいっちに~って妙な動きをするサーヤ。ラジオ体操~
『たいそう?』
『しってる?』
『しらない!』
妖精トリオも首を傾げて聞いてます。
「にわとりしゃんちゃちに、ごはんあげちぇ~、ちゃまごちょうだいちて~」
ペコっておじぎをするサーヤ
ぴゅ?『にわとり?』
きゅ?『たまご?』
『ちょうだい~?』
ますます分からない言葉が出てきました。
「おちょなりにょ、もーもーしゃんに ごはんあげちぇ~、みりゅくちょうだいちて~」
両手出してきゅっきゅってするサーヤ
『もーもーさん??』
『みるく??』
もうわけ分かりません。
「はたけいっちぇ~、おみじゅあげちぇ~、おやしゃいとっちぇ~」
お水あげるポーズ?
『畑でお野菜』
〖これは分かるわね 〗
主神様も言ってた畑仕事ですね。
「おてて あらっちぇ、がらがらぺっちて~、おふりょで、どりょんこ、おちょちて~」
なんか手をこしこし?色んな不思議な動きをするサーヤ
『がらがらは分からないけど、きれいにしたのねぇ』
ここでもお風呂です。
「おばあちゃんに、ゆじゅのおけちょうしゅい、にゅってもらっちぇ~、かみのけ とかちてもらっちぇ~」
髪の毛をとかす真似?手が微妙に頭に届いてないサーヤ
『ん?』
〖ゆずのけしょうすい?〗
フゥとジーニ様の何かが反応した!
「ごはんたべちぇ、おちゃのんじぇ~、はみがきちて~」
ご飯を食べる真似をするサーヤ
ぴゅ『また』
きゅ『はみがき』
『言ってたね~』
『『『おちゃも!』』』
『『言ってた!』』
さっきも出てきました。
『大事なことみたいねぇ?そろそろ一度サーヤに聞いてみましょうかぁ』
『そうですね。でもこれ、他の人にも聞いてもらった方がいいんじゃないですか?』
〖そうね。その方が良さそうね。早く戻りましょう〗
全員で情報を共有した方がいいということで、急いでみんなの所へ戻ることにしました。
「あちょ~」
サーヤは気づかずに一生懸命思い出してます。がんばれ~
「う~んちょ?」
あとなんだっけ?
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