第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(25)
彼女、エルフ独特の雪のような白く美しく光り輝く宝石──。この世、この世界、この地一の財宝の如く、神々しい肢体を魅せ、見せつけながら。エルフの巫女、シャーマンは、ミノタウロス達へと己の下僕になれ──。
だから投降、下れと申すものだからオス達……。
そう、彼女はまさに? この地に降り立った美と豊穣神の女神の如く、神々しく美しく麗しい金髪碧眼のエルフさまだからね。そんな巫女さまが、大型怪鳥ダンチに凛と神々しく跨り、己の持ち握る、槍若しくは? 戟と呼んだ方が良い物なのだろうか?
これもやはり、何故この世界から持参をしたのだろうか? と、思わせる。
大変に鋭い刃を持つ、この世界のこの大陸、土地では、伝説の武器と言っても過言ではない程妖艶に光り輝く鋼の刃を持つ武器を持参──。
エルフの神々しい巫女さまは、己が握る鋼の戟を振るい下ろし、周りにいるミノタウロス達へと、己の握る戟を突き指しながら。
彼女は女王の如き振る舞いで、最後の英雄達や火の手、火の粉が舞う集落内を逃げまとう者達へと、自身に心から平伏、従えと下知として下すものだから。
幼少から齢をとった者達まで、ミノタウロス達は、武器を持つ者は武器を捨て、逃げまとう者達は逃げる行為をやめて、神々しく美しいエルフの巫女さまの周りへと集い。土下座を始め、平伏し始める。