暖かいイチゴミルクティー
ようへいは全身におお汗をかきながら
心臓が痛くなっていた
喉が渇いたので水を飲みに台所へ行く
とコップに水道の蛇口から水を入れて
三杯飲んだ
部屋にかえると、テーブルに置いてあっ
たタバコを取ってライターで火をつけ
て吸う
電気は薄暗かったが、テーブルに置い
てある灰皿にタバコのはいを落とす
と、テーブルの角を見て、心臓が止ま
るかも知れないと思った
声に出さなかったが発狂しそうなくら
いその物を見て動揺した
テーブルの角には、コップが1個あ
り、その中身は湯気がたっていた
ようへい
(あれ、何であんなところにコップがあ
るんだ、俺は飲んでないぞ、それにあ
のコップ、明らかに俺のコップじゃあ
ない、つーか、あの形、さっき見た夢
の中で飲んだコップににてないか)
ようへいは恐る恐るコップを取ると暖
かかった
臭いを嗅ぐと先ほど飲んだイチゴミル
クティーの臭いがした
ようへいは(どう言うことだ、何でこれ
がここにあるんだよ、誰か入ったのか)
しかし、ようへいは直感でこのイチゴ
ミルクティーが先ほど飲んだ物と同じ
ものだと思った
ようへいは一週間後に起こる事を考え
て旋律が走った
ようへいは冷静になろうと努力しなが
らタバコを吸って、一口コップの中身
を飲んだ
ようへい
(なんだこれ、この味、さっき飲んだ味
だ、すごく不味い、あれ、てっ事はあ
の夢本当にこれから起こる事を予言し
てるのか、じゃあ、みきさんは一週間
後にアイツに・・・・・)
ようへいは怒り狂いながら心の中で言
う
(絶対、絶対、許さない、俺は・・・・・・
絶対にみきさんを守って見せる、アイ
ツの勝手にはどんな事をしても絶対さ
せない、そうだ、確か五か後にみきさ
んはアイツと会うんだったな、じゃあ)
とようへいはこれから自分がどのよう
な行動をすればよいか考えた
時刻は6時を過ぎていた
ようへいは考えるのを一旦止めると仕
事の支度をして部屋を出た
今日の仕事は外で芸能人がドラマを撮
影するので仕事場に急いだ
誰かにこの事を話して相談したかった
が誰もいなかった
電車に乗ると若い女の子たちがなにや
ら話し込んでいた
聞くつもりはなかったので寝たふりを
しながら目を閉じた
しかし、女の子たちの声は結構大き
く、話声が聴こえてきた
どうやら恋愛である子が悩んでいるら
しく、その女の子がふっと、言う
(あーそう言えばさ、昨日、変な夢を見
ちゃったよ)
女の子の友達
(えー、変な夢、どんな夢をみたん)
女の子
(やー、なんかね、動物たちの町があっ
てね、そこでさ、すごく美味しいコー
ヒーの臭いがするんだよ、でさ、その
お店に入ったら可愛いペンギンとパン
ダがいんだよねー、思わず笑ちゃっ
た、そんでねー、その子達が言うには
さー、なんか私は今の彼氏に騙されて
るらしくてさー、そんでなんか相談に
のってもらっちやったわー)
女の子たちは大笑いしながら(あんたさ
ー、それ、かなり重症だわ)
と言っていた
ようへいは衝撃を受けながら冷静につ
とめのうとしていた
電車は急行で目的地には20分後につく
予定だった