時が止まり、再び動き出す{済}
現在、
要とクルテルをなんとか運び終え
「ふぅ〜。なんとか2人は運び終えたが。うむ。この男をどうする?」
“ねぇ。なに悩んでるの?”
「このガディスを助けて良いものかとな」
“ん〜だけど。この人、私たちを助けてくれたんだよね?”
「うむ、そうなのだがな。ただ何故、我々のあとをつけここに居るのか。それがどうも納得いかないのだ」
“確かに言われてみればそうだね。ガディスは私を生贄にした国の人だし。んー。ただ、なんで助けてくれたのかな?”
「それなのだ。このガディスに裏があり、近づこうと機会を伺っていた可能性もある。それを考えるとな。このまま助けても良いのかと悩んでおる」
“そうだね。だけど、この作戦を考えてくれたのも、戦ってくれたのも。このガディスさんなんだよね?”
「ああ。そうなのだが……。うむ。どうしたものか」
“じゃ、こういうのはどうかな。一応、用心のために縄で縛って助ける。森の外で、なんの目的であとをつけてたのかを聞く。っていうのはどうかな?”
「うむ。その方が良いかもしれんな」
“まさか本当に、この縄つかうことになるとはね”
「確かにな」
それを感じとった
「これは急がねばまずい」
“ん?まさかだけど。時が戻っちゃうってことかな?”
「ああ。そういう事だ!」
すると時が、まるで
時が戻り、ガディスの魔法も動き出した。すると、約2、3キロ四方に至るまで蒼い光線が放たれる。
そしてネフロス達は、なにも出来ずそのまま凍ってしまった。
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その頃、
「ハァハァ、ゼイゼイ。なんとか間に合ったようだな。だが思っていた以上にこの身体は、体力があまりないらしくかなり疲れたのだが」
“ハハハ……。運動ほとんどしてなかったからね”
「なるほど、それでか。これはかなり鍛えねばならないだろうな」
“はぁ……。確かにそうだね”
ガディスは
(ん〜1人で話をしている訳じゃないのだろうが。それにしても良く顔が見えん。あと少しで見えそうなんだがなぁ。
ん?そういえば、なんで縄で縛られてるんだ?)
ガディスは、縄で縛られ担がれていることを不思議に思った。
だがそう思いながらもガディスは、涼香の顔が気になり気づかれないように見ようとしている。
そして