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閑話休題1

 
挿絵



ここまでの名称補足と登場人物

 一部ネタバレも含みますので、そういった事を好まない方は読まずに飛ばして下さい。
 物語の進捗度合いにより、前回と内容が被ったり異なったり省略されていたりする場合があります。


◎多聞蓮太郎(たもんれんたろう)
 一部の話を除いて、本編の狂言回し。
 身長190cm超えの長身痩躯、かなりの変顔で黙って睨めば子供を泣かす事が可能だが、中身は安定のヘタレな小心者。
 メゾンの良心。
 物語登場時・28歳の設定だが、中の人の常識は昭和よりである。
 柊一は恋人と認めてくれないが、誰から見ても完全に糟糠の夫婦状態。
 子供の頃から柊一の事が好きだったが、怒らせると怖いとも思っている、いわゆる愛妻家の恐妻家。
 高校生の時に柊一及びその他友人と共に、ロックバンドを結成。
 途中までは順調で、かなり本気で「音楽で食っていく!」と考えていたため、学歴は高卒である。
 当時使っていた愛機のテレキャスターは、今も大事に手入れをしている。

◎東雲柊一(しののめしゅういち)
 最強運を持つ赤ビルの専制君主。
 多聞の幼馴染で同い年だが、ティーンエイジの頃に散々やんちゃをしたタイプなので、常識はヤンキー(と言ってもやっぱり昭和)基準である。
 自称172cmだが、実際は169cmしかない。
 サッカーくじの高額当選により赤ビルを購入、人生の全てをその ”強運” のみで渡っている男。
 非常に口が肥えているが、かなりの偏食でしかも下戸と言う子供口の典型。
 美味しい料理が大好きで、不味い食べ物を心底憎んでいる。
 外見は冴えた美形だが、性格はトラブルと三面記事が大好きな野次馬であり、ややナルシスト。
 何事も ”きちんと” するのが苦手で、他人を勝手なアダ名で呼び(センスはイロイロと微妙)、数字は一切覚えられない。
 自分の年齢ですら、問われると(数字の話なので)怒り出す。
 美貌故に男女を問わずにモテるのだが、多聞の気を惹く以外に自分から誘っている様子は無い。
 実母は敬一の父と再婚して ”中師” 姓を名乗っているが、柊一は亡き実父の ”東雲” 姓で通しており、母の再婚相手との養子縁組等はしていない。
 実父はもちろん、母の椿もバリキャリであったために、幼少期は祖母(実父の母)に育てられた、ばあちゃん大好きっ子。
 母の再婚時に地元を離れなかった最大の理由は、祖母の元から離れたくなかったからだが、正確には「祖母の料理から離れたくなかった」から。
 喧嘩では負け知らずだが、虫類全般には全く弱く、ゴキブリがいると言われただけでも飛んで逃げる。

◎中師敬一(なかつかさけいいち)
 現役国立大学生の18歳。
 実父が柊一の母と再婚した事により、柊一に ”義弟認定” されている。
 ただし敬一から見た柊一は、義母の息子というポジションの、赤の他人である。
 柊一からは「ケイちゃん」と呼ばれる。
 外見はキリッと精悍なスポーツマンだが、中身は天然な箱入り息子でトラブルメーカー。
 本人の真面目な性格と偏った常識がトラブルを更に拗らせ、騒動を引っ掻き回す傾向も持ち合わせている。
 現役で国立大に進学している18歳だが、大人っぽい(悪く言うと老けた)外見をしていて、本人もその事はかなり気にしている。
 容貌は正統派の美男子で、特に同性に対して無自覚にトンデモフェロモンがダダ漏れている男。

◎松原章吾(まつばらしょうご)
 近所の真面目なおまわりさんであり、柊一と多聞の幼馴染。
 (くだん)のバンドにベーシストとして参加していた。
 バンド解散後、警察官採用試験を受験、現在は巡査として交番勤務している。
 幼少から柊一には色々とやらかされていたらしく、細かく恨みをつのらせている。
 だがその一方では、あまりにも破天荒な柊一の行く末を心配しているらしく、敬一らの協力により生活が安定してきている事に安堵している模様。
 多聞は、松原が柊一に腹を立てているために、自分の事も敵認定されていると思っているが、松原は多聞をちゃんと友人だと思っている。

◎新田聡史(にったさとし)
 もう一人のバンドメンバー、ドラム担当。
 バンド内で、唯一幼馴染ではない人物で、年齢も他の三人より10歳ほど年上。
 その年齢ゆえに、バンド解散後もしばらくスタジオミュージシャンのような仕事をしていたが、結局諦めて音楽活動を断念。
 年齢的に、即座に正社員の仕事を見つける事が出来ず、ポストに入っていた郵便局のアルバイト募集のチラシを見て応募した。
 その人柄と真面目な勤務態度、そしてなにより最も厄介な配達先である赤ビル(※)に、トラブルを起こさずに配達が出来ると言う理由で正規採用された。
※赤ビルのポストに投函するだけなら問題は無いが、手渡し必須の郵便物は、良く解らない理由(主に数字の話)でキレる柊一に恐れをなして、誰も配達に行きたがらないブラックリスト物件だった。


◎赤ビル(あかびる)
 正式名称 ”KING of Rock 'n' Roll KAGURAZAKAビル”(命名・東雲柊一)。
 地下一階・地上五階の、赤レンガで出来た老朽ビル。
 旧式だが一応エレベーターがあり、建築当初は外国建築を取り入れたハイカラビルだったと思われる。
 最初のオーナーが、コレクションのワインを堪能出来る美味しいパンが欲しかったという理由で、一階の奥に巨大な窯がある。
 ちなみにこの窯は、ビルと一体成型されているので、移動は不可能。
 サッカーくじが高額当選した柊一が、地面ごと買い取った。
 初代のオーナーから柊一の手に渡るまで、歴代のオーナーは基本的に窯は使っておらず、ビルそのものも地の利や内装・間取りの問題から殆ど廃墟扱いされてきた。
 柊一にビルを売ったオーナーは、相続税の問題から早急に売却を望んでおり、地価相場からは考えられないほどの安値を付けていた。
 リフォームの際に、上階部分は好き放題に改装しまくった柊一だが、地下室が害獣と害虫の温床になっていると業者に言われた後は、恐怖のあまり一切近付かず「このビルに地下は無い」と自己暗示して封印している。
 一階は、柊一の趣味のアナログレコードコレクションを兼ねた中古レコード買取販売店 “MAESTRO神楽坂” に、奥の窯で焼いたキッシュとピザを販売するカフェスペース “マエストロ神楽坂” を併設している。

◎神無威(かむい)
 柊一と多聞が高校生時代に結成したロックバンド。
 彼らの学歴が ”高卒” なのは、このバンド活動が順調に人気を集め、大手のプロダクションと契約の話が出てきたためである。
 が、柊一のルーズな性格の所為で契約の話は無くなり、その後は諸々の事情が重なってバンド活動を続けていく事が不可能となって、あえなく解散。
 多聞はフリーターに、松原は警察官に、新田は郵便局員となった。

しおり