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「叔父さんなの?カッコいい叔父さんでいいなぁ…。
じゃあお父さんとお母さんは?」

 えっ……?
その言葉に思わず硬直した。ど、どうしよう。
 えっと……お母さんはいないでいいんだよね?
じゃあお父さんは?キョウ様でいいのだろうけど、どう説明をしたらいいんだっけ?

 囲まれて話しかけられることがないため、頭が混乱してきた……。
 えっと……ルイは、どうしろと言っていたっけ?

 すると向こうの方が「うるせー」と怒鳴り声が聞こえてきた。
 ビクッと肩が震えて慌てて怒鳴る方を見ると、あの男の子が別の男子生徒に言っていた。
 どうやら同じように声をかけた子が居たらしく、その子に対してキレたようだった。

「目障りだから話しかけてくるな!」

 煌君って子は、あまり他人と触れ合うのが好きではないようだった。
 驚いた生徒達は、怖がり離れて行く。
するとため息を吐くとまた窓から見える青空を見ていた。

 どうやら彼は、一匹オオカミのようだ!
人と馴れ合うのが嫌いらしい。
 私も話してみたかったのに……と遠くから見ていると女の子達が不満そうに口に出してきた。

「あの子……何だか怖いよね?」

「うん、怖いね。カッコいいけどさ……」

 怖がる男子達と違い不満を口にする女子達。
幼くても自己主張は、ハッキリしている。
 だがその子から見ても彼は、カッコいいらしい。
確かに……愛想はないけど、綺麗な顔立ちをしている。

 横から見ていてもスッと高い鼻筋。
目の色もだが、切れ長の目で、まつ毛がバサバサに長い。
 背丈も他の男子と比べると高く全体的に整っている。
これで愛想が良かったら確実にモテただろう。

「で、でも……綺麗な目をしているよね?
オッドアイだし……」

 私は、庇うようにフォローする。
すると女子生徒達は、不思議そうに私を見てきた。

「オッド……アイ?」

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