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「承知しました」
「……はい」
キョウ様の言葉にキルア様とセイ様が返事する。
するとそのまま姿を消してしまった。
本家に戻られたのかな?
残されたのは、私達と遺体となったクマのみだった。
私達もそのまま結界の中に入り、自宅に帰った。
やっと帰ることが出来たが、何とも言えない気持ちのままだった。
思い出しただけでもゾッとするような光景だった。
頭の隅に残っており、気持ちが悪い。
お昼寝時間になってもなかなか寝付けなかった。
「カレン、眠れませんか?」
寝かしつけようとしてくれたルイが、心配そうに私に聞いてきた。私は、コクりと頷いた。
さっきの事で、すっかり目を覚ましてしまったようだ!
ルイは、私を抱っこしてくれた。
そして眠れるように身体を横に抱え直してくれた。
「さっきは、驚いてしまいましたね。
でも、キョウ様が結界も張り直してくれたようですし、もう大丈夫だと思いますよ」
ねぇ、どうして獣族は、そこまでして私達を食べようとするの?
仲間に対しても酷いし、そういう種族なの?
私は、気になることをルイに質問してみた。
獣族は、いろんな種類があるんだっけ?
犬や猫は、人間達がペットとして飼ってぐらいに基本人懐っこく、大人しい性格だ。
クマも乱暴に人を襲うことはあるが、それは縄張りを荒らされたとか、それなりに理由があるはずだ。
なのに簡単に通報とか、殺しちゃうなんて……。
「そうですね……嘘か本当か分かりませんが。
妖精の肉は、栄養価が高くてその能力を吸収して自分のモノに出来るそうですね。
それにキョウ様は、妖精界だけではなくその力は、獣族や爬虫類族なども恐れる存在です。
獣族は、縄張り意識と弱肉強食の強い種族。
そのため、より強い能力を欲しいのでしょう」
縄張り意識と弱肉強食……。
確かに、強い動物が弱い動物を食べたりしている。
そういう種族なんだと改めて知ることになった。
「獣族は、弱肉強食の故に争いも耐えません。
そう考えると妖精界は、争いもなく平和そのものなので……それも気に入らないのかもしれませんね」
ちょっと残念そうに言うルイ。
確かに。ここは、平和そのものだろう。
そういえば妖精界は、身分がハッキリしているけど
ルイは、何の仕事をしているのかしら?