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08


「カフェかよ?軽食しかないじゃん。
俺は、ガッツリ食いたいのに……」

「まぁまぁ、いいではないですか。
 今日は、せっかくカレンを連れてきたのですから、たまには行ってみませんか?
 牛丼は、ティクアウトも出来ますし」

 ルイは、そう言ってフォローしてくれた。
私も目をキラキラさせてシンを見た。
 シンは、やれやれとした表情をしていたが。
でも結局カフェに行くことを承諾してくれた。

 カフェの中に入ると、静かでお洒落なお店だった。
若い人から中年まで男女問わずに人気のようだ。
 本を読んだり、ノートパソコンを使ったりとゆったりと楽しんでいた。

 お店に入るのは、初めてなので何だか新鮮だった。
レジのところまで行くと女性客や店員さんが、頬を赤らめながら見惚れていた。
 しばらくすると順番が回ってくる。

「軽食は、サンドイッチにしましょう。
飲み物は、何にしましょうか?」

 私は、ルイに抱っこされながら真剣に考える。
大好きなストロベリーカプチーノも魅力的だ。
 この新発売のトロピカルフルーツカプチーノも気になるわね。
 私は、メニュー表に指差した。

「こっち。トロヒュカル」

 ちょっと上手く伝えられなかったが、ルイなら届くはずだ。
 すると、理解してくれたようで、それを注文してくれた。他にサンドイッチも……。

 ルイは、ハムタマゴサンド、チキンチーズサンドと
トロピカルフルーツカプチーノにした。
 飲み物1つなのは、私が飲み残すと思い、半分にするためらしい。

 シンは、ハムタマゴサンド、ツナサラダサンド
チキンチーズサンドの3つ。
 そしてアイスコーヒーを頼んでいた。
サンドイッチを温めてもらい、飲み物を受け取る。
 席は、窓際の広いスペースのところにした。

 ルイの膝に座らしてもらうと帽子を取った。
するとルイは、カバンからウェットティッシュを取り私の手を拭いてくれた。
 そしてストーローを挿すと私に飲ませてくれた。
吸うと甘く、いろんなフルーツの味がした。

「おいちぃ!!」

 私は、大絶賛する。
新商品で人気らしいが頷ける。
 中には桃、パイナップル、リンゴ、マンゴーなどが、たくさん入っていて甘い。
 しかし控え目の甘さなので飲みやすかった。
それを聞いてルイは、クスクスと笑っていた。

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