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「今、キルア様から伝言が。
 キョウ様が呼んでいるからすぐに来いと……。
カレン様も連れて来るようにとのことですわ」

「カレンもですか!?」

 三つ子が、声を揃えて言ってくるので私やルイも驚いていた。
 まさかのキョウ様からの呼び出しだった。
えっ……どうしよう。

「マジかよ?カレンに何の用だよ?」

「さぁ……そこまでは」

 シンもあまりいい表情をしなかった。
それもそのはずだ。
 キョウ様は、用が無いと私達を呼ばない。
そのため用があると聞くと何か悪いことでもしたのか?と思ってしまうからだ。
 お互いに緊張が走る。

三つ子達は、慌てながら
 「と、とにかくカレン様は、お着替えしましょう。
せっかくキョウ様に会うのですから」と言ってきた。

「別に、これでもいいじゃねぇーか?」

「そうはいきませんわ。
キョウ様に可愛らしい姿を見せて褒めて頂かなければ」

 三つ子は、大慌てで支度をしてくれた。
正直私もどちらでもいいのでは?と思ったが黙っておく。
 それよりも失礼がないようにしないと……。

 会うのは、いつぶりだろうか?
転生させてもらった日から別に1回会ったぐらいだろう。
 それに怒らせると1番ヤバい人だとシンの言葉を思い出していた。ひぃぃっ……怖いよ。
 そうしたらルイは、不安がる私を抱き締めながらよしよしとあやしてくれた。

「大丈夫ですよ……怖がらなくても」

 そう言って優しく微笑んでくれた。
ルイの優しい言葉にちょっと不安が和らいだ。
 しかし着替え終わり、キョウ様の部屋の前に来ると、その気持ちも一瞬で吹っ飛んだ。
 全員緊張しているからだろう。

「キョウ様。カレンをお連れしました」

ルイがそう言うと閉まっている障子の戸の中から声が聞こえてきた。

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