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予期せず

「えっと… 累その人は?」
「偶々途中で会った通…… えっと…」
「ルーアです よろしくお願いします 私も一緒に着いていくことになりました、他の人にも挨拶してきますね」
「ナンパでもしたの?」
「…… どっちかと言うと、絡まれた、と言うか…… 何というか…… お前らは原因とか分かったのか?」

 原因の一部はルーアのせいかもな

 「咲さんの機嫌損ねない様にね……」
「ちょっとは損ねるだろうが、友達?が一人増えただけだぞ」
「帰ったらサーレが色々言うだろうな」
「ルーアって、まさかな」
「知り合いか?」

 この島で善行をし、善行を見ていた時、その人に対し酷い事をし、一定以上の悪い事をすると、直ぐに殺し、しかも最近、普通に暮らしているだけで残虐な行為をする女が居て、ニーナと言う名前で有る事を聞くと、累は自分に起こった事を事細かく言った。

 一部とかじゃなく全部かよ…… もし戦ってたら、相当な被害出てたな。最近は俺にとって運が良いな

 「つまりお前…… 自分を犠牲に……」
「んな大そうなもんじゃねぇよ、やり方をゆっくりで良いから変えて、今やってる事を少しでもやめさせようってだけだ。 もちろんお前らには危害を加えさせないし、良い事とか、そんな感じの言葉をソッチは拒否すれば良いだけだ。 ソレに、咲のおかげで刺されるのには慣れてる、だから心配すんな」
「……辛かったら言えよ、絶対だぞ」
「何でも相談に乗るから」
「小さな事でも良いから」

少し目の光を失いながら軽く笑い、静かに「その時は任せた」と言い、何なら任せられるか考え、そして話題を変えた。

咲を受け入れてくれるかどうかは咲も動揺とかするだろうからまだ少し置いておいた方が良いとして、ルーアも、やめさせることは出来なくても、別の道を示せれば、大丈夫な筈だ。 運が良ければ自分で見つてくれれば大丈夫な筈だ、悪くて壊れたら、俺が、責任を持って

 「で、この島来た目的って何だっけ?」
「元は犯罪を起こさせてる問題の解決だから、累が大丈夫ならもう大丈夫そうだけど、ソレと他の島への協力とか、この島はほぼ終わったみたいなモノだけど、後は他の島の事になるかな。他には、魚の件だね」

 魚? 消えたヤツか、そう言えば、他の島の航路を防いでるからって理由でアソコ行ったんだよな。 でも何で終わった事聞いてんだ? 

 「うん、どうやって現れたか、見てる人が居るかも知れないから聞いて回るみたい」
「あぁそう言う」

 下手したら起こした元凶倒しの為にもう一回行かないとダメって事か、正直嫌だな ん? この島は?

「おい、まさか他の島も……」
「行くぞ、ちゃんと話聞こうな」
「途中で逃げて良いか?」
「「「駄目」」」



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