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あとがき

 最後までお読みくださった方、本当にありがとうございました。
 最近はハードSF(私のはハードSFというほどの物ではありませんが)はあまり流行らないし、おまけに、作者の思い入れが強すぎる作品なので、読んでくださった方の中には、思わず引いてしまった、という方もおられたでしょうね。

 この「貝の中の真珠のように」は、タイトルを思いついたときに、思わず震え、「きっと唯一無二の物が書ける」と思いました。もちろん、読まれた方がどう思うかは分かりませんが、私は、切なくて胸が痛くなるような物語を書きたかったのです。

 本当は、真珠か、クローバーか、どちらかに絞るべきなのですが、欲張りなので絞れませんでした。
 ちなみに、四つ葉のクローバーの大半は、遺伝子の変異に因るものではなく、人に踏まれたりして葉になる部分が傷付いた為らしいですね。私はけっこう見つけるのが上手で、四つ葉どころか七つ葉も見つけたことがありますが、絵莉花とジョシュアが白爪草の庭で見つけた四つ葉のクローバーは、人に踏まれたせいではなくて、遺伝子の突然変異に因るものと考えています。

 この物語の先で、絵莉花やジョシュアがどうなるのか、それは読んでくださった方が想像することですが、作者個人としては、きっとジョシュアの初恋は叶うのではないか、と思っています。7歳の年の差なんて、大人になれば大した差では無いですから。
 でも、そうなると、兄のジェイムズは失恋するわけで……。

 余談ですが、ジョシュアは英語読みで、ヘブライ語のヨシュア、新約聖書ではイエスに当たります。大層な名前を付けてしまいましたが、あまり深くは考えないでください。U2の「ヨシュア・トゥリー」好きです。"Joshua Tree"とはアメリカ南西部の砂漠地帯に生えるユッカの樹のことだそうです。

 改めまして、お読みくださいまして本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。m(_ _)m

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