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「大丈夫。ちょっと、体調が悪いみたい。
悪いんだけど、今日ちょっと早めに早退してもいいかしら?」
「それは、もちろんです。
お身体を大事にして下さいね」
心配をしながらも笑顔で早退を許してくれた。
やっぱりなんていい子達なの。
私は、優しいイケメン達に胸キュンしながらも仕事を早めに早退させてもらった。
そして病院に向かった。
直接先生に診てもらった方がベストだ。
病院に着くと検査をして呼ばれるのを待った。
もしデキていたらどうしようか。
男の子かな?女の子かな?
男の子だったらイケメンになってくれたら最高なんだけど……。
「不知火さん。不知火菜々子さん」
「は、はい」
私は、慌てて周りを見ながら返事をした。
どうもまだ、課長の苗字に慣れない。
慣れないせいか別の人を呼ばれた気がしてならない。
行くと看護師さんに診察室に入るように言われ私は、中に入った。
すると凄いイケメンの先生が座って待っていてくれた。
まぁ……イケメン!?えっと……。
身長・93。スタイル・100。ボイス・96。
キャラ・98。顔面偏差値98。トータル500点中985点。
素晴らしいぐらいの高成績だわ。
こんなイケメンの先生に診てもらえるなんて嬉しいことなのだが、何だか恥ずかしくなっていく。
名札を見ると『高野』と書かれてあった。
「どうぞ座って下さい」
「はい。失礼します」
そう言い指定された椅子に座った。
あぁ、目の前にイケメン医師が……。
頬が熱くなり胸が高鳴ってしまう。
「検査結果ですが、おめでとうございます。
妊娠3ヶ月目になりますね」