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コーヒーと冒険の香り

異世界の中にある、また不思議な異世界にライトという元地球人のおじさんがやってきた。
彼は文明が芽生え始めたジャングルで暮らしを始めたいと思った。
ちょっと変わり者かもしれません。
村にたどり着き、ちょっと離れた洞窟に家をたて、村人たちと暮らし始めたのでした。


「ギャォォン!! ギャォォン!!」

ライトがいる村のパパトスさんが 血相をかいて森のほうから村まで走って帰ってきた。

「ラドンだぁあっぁ!! ラドンが攻めてきたぞ!!」


「ラドンだって? 村にまっすぐ向かっているのか??」
「キャー 大変。 子供を連れて逃げなくちゃ!!」

毛皮と布をまとった村人たちは 右往左往し始めた。
母親は遊びまわっている子供たちを呼び集め、お年寄りたちは村の中央の祭壇に集まり、
若者たちは石のヤリやオノをもって戦いの準備をし始めた。

「案ずるな この村には若い者たちと、それにライトがおる!若い衆、村の者と村の祭壇を守ってくれ。みんなを避難させておこう。ポポタムよ急いでライトにこのことを知らせるのだ」


家の前でマキ割りをしていると、村人のポポタムがかけてきた。
太って割腹のいい体を揺らしてどうしたんだ??
どうやらラドンという ティラノザウルスっぽい二足歩行のモンスターがまた村に向かってきているらしい。
アイツらは この辺のボスだから村があるなんて気にもしていないのだろう。

「村が踏みつけられる前に 行かなくちゃな。ポポタム!悪いけど先に行くぞ」

俺は マターソードを手に取るとポポタムを置き去りにして走った。
ポポタムは 汗をかいて座り込んでいて付いてくる気はなさそうだ。お疲れさん!

・・・・
「兄ちゃん ぼくも戦えるよ!ぼくも兄ちゃんのヤリを持たせてよ!!」
「お前はまだ大人じゃない!大人じゃないヤツは戦いに来るな!いいな、お前はお母さんと妹を連れて身を隠すんだ」

ぼっ ぼくだって大人なのに・・・。
・・・・

土ぼこりの先頭に ラドンが現れた。
無駄に大きなシッポを引きずって だらりと大きな口を広げてこちらへ突進してくる。
柵なんかも 建ててはあるけどラドンサイズのモンスターになると全く役に立たない。
でも 何度も襲われてる村人たちはすでに投石機を備えている。
岩は10発だ。

「投石! 撃て!!」

3台の投石機から飛ばされた岩はラドン目がけて飛んでいった。
頭を直撃できれば 倒せるぐらい大きな岩だ。
9個の岩が飛んでいく

「ギャォォン!!」

体にあたってもそれほどのダメージは与えられずにはじかれているが数発の岩が
ラドンの頭にヒットしてラドンは 倒れた。やったぞ!でも。

「一番 でかい ラドンが残ったっぺが!!」

一番先頭を走っている大きいラドンは足が速かったので投石をすり抜けてこちらへ
走ってきてしまった。
こうなったらぁ~とっておきだ!特大の岩を村人は投石機にセットした。
「これで最後の岩だっぺが! 撃て!!」
放たれた岩は 近距離ということもあって狙いはバッチリだ。
大きいラドンの頭目がけて飛んでいった。頭に直撃したと思ったが
「バキン!」

「あわわわ」
ラドンのヘッドバットで大岩ははじき飛んでしまった。
村人は 大慌て! こんな石頭なヤツは始めてだ!
ほかの ラドンたちも悶絶しているうちに村人でやっつけてしまわなければ
起き上がってしまう。でも そこへライトが現れた。

「待たせたな!!やってやるか!」

ライトは ジャンプして飛び掛かると、サヤからガラスのように透き通った黒い剣を引き抜いて
・・。
・。
「ドッカン! ギュルル・・」
ラドンを倒してしまった。

「よしみんな、肉だ!!」
「うぉおおおお!!」
マターソードを掲げて 肉だ!!と叫ぶライト。
それにつられて、ヤリを掲げて突進していく村人たち。
そして 無事に ラドンの肉をゲットした村人たちの村では 
お肉が焼かれ、一日中煙が立ち上り、宴が開かれるのであった。
「ムシャムシャ・・・」


「煙?あんな所に村があったのね。 ちょうどいいわ がははは」
煙に気付いて村のほうへ進路を切り替える者たちがいた。




「私はマカカオヤ大国の13番目の王女。アーラルよ。ちなみに王位継承権は、ほぼないわ!がははは」
「姫様 笑うときはおしとやかにとお願いしていたではありませんか?」
「それくらい、いいじゃない。13番目の末っ子は伸び伸び生きていきなさいっておばばも言っていたわ。
それでそこの村の人! 村長と話したいのだけどいらっしゃるかしら?」


宴も終盤。
お肉をお腹いっぱいに食べて 寝転んでいる村人やモンスターの骨を転がして遊ぶ子供、
それに 俺たちはお酒の後のコーヒーを年配の村人たちとたのしんでいた。
祭壇はピラミッドのような三角形だけど上部のとがった部分がなくて、マヤ文明遺跡に似ている。
階段もあるし、最上部では祈りをささげるようになっている。
この村は豊なので祭壇も実りほのかに光を持っていた。

俺たちは祭壇の階段になっている場所に腰かけてみんなでコーヒーを飲んだ。
ちなみに コーヒーは俺の家の畑で育てたものだ。
コーヒー豆を手に入れるのに どれだけの苦労をしたことか
野山をさんざん駆けまわって、村々を渡り歩いて情報を集めてやっと手に入れたんだ。
それで コーヒーが育って飲めるようになったので みんなにふるまっていた。

そんなときに 大国からお姫様と家来の兵士が数人やってきた。
その姿はトトッポという 飛べないがコウモリのような翼をもった大きなトカゲに乗っていて、
異世界だから見た目は清楚に見える美しいお姫様だ。
洋服はドイツの酒場のお姉ちゃんが来てそうなディアンドルに似ているけど 
ここの気候は熱帯というかちょっと暑いところなので、
暑ぐるしくないように踊り子の服っぽく涼しくアレンジされていた。

特徴的なのはトトッポから降り立ったときに揺れていた腰に付けている装飾のリングだろうか。
でも ごきげんよう、みなさま・・とか 話し出すのかと思ったら あの がははは!というからギャップに驚いた。
多分この人は清楚とは真逆の世界で生きてきた人だ。

それで姫様たちの用事というのは 長旅のために食料の補給がしたいということだった。
こちらとしても 大国産の布などと交換してもらえるのはありがたいのだが・・。

交換したほうがいいだろうか??

交換することにした。
俺たちは食料や交換してもらえそうな物資を持ち寄った。
村にお客さんが来るのも久しぶりなことだし 
途中からは自慢大会も始まって まるで宝物を積み上げたように見えた。
アーラル達が出してきた大国産の品物は布にしても装飾品にしても一級品の物だった。
これは いい商談になったかもしれないぞ。

・・・・
「こんなところにも祭壇があったとは。しかも満ちているように見える。しかし アーラル・・・」
木陰に隠れて誰かが アーラルを見ていた。魔道具が一瞬、紫に光った。
・・・・

俺たちの品物の質は大変良かったようだ。
来る途中の村で入手した物資は質が悪くてトトッポがお腹を壊してしまうというハプニングもあったらしいので 
煙が見えて偶然立ち寄れたこの村は 渡りに船だったらしい。
アーラル王女も満足げな表情だ。だが 旅の目的を俺たちに話始めた。

「私たちは「祭事の戦士」を探す旅をしているのよ。
この中で強さを示せる人はいるかしら?
もしも大国で「祭事の戦士」と認められれば 城から望みの褒美がもらえるのよ。
願いが叶うのよ。すごいでしょ?がははは

でも ただ私の兵士と戦っても面白くないじゃない? 
そこで そこに積まれている食材をかけて私の兵士と戦うというのはどうかしら?
さあ この村に勇気がある人がいるなら前へ出てくるといいわ がははは」

あら なかなか良い物が揃っているじゃない。
次の村でもこの村のように良い物資が手に入るとは限らないし、
後のことを考えたら交換できる品物もできるだけ残しておきたいわ。
そうだ 「祭事の戦士」の試験を使って賭けをしてみましょうか?
見た感じ 太っちょに細っちょにおちびさん。
戦闘訓練なんて ろくに受けたことのない人たちばかりだし楽勝よね。
しかも 村の人って、プライドをくすぐるようなことを言われると
黙っていられない人たちばかりなのよ。がははは


すると 村長が余計なことを言い始めた。
「村の戦士はみんな強い。ほれ そこを見なされ。ラドンの骨があるじゃろう?
村の若いもんとライトが、こないだ森で ちょちょっと狩ってきたのじゃ。ほっほほ」

王女たちは驚いたようだった。
共食いをしていて弱ったところを襲ったとか、トラップにうまく引っかかって狩れたとかじゃなくて
森までちょっと出かけて ラドンを狩ってこれるくらい強いですよ。
っといったのだから ウソもいいところだ。
でも 兵士の中で二人だけは関心をした態度でうなずいていた。
自分も1対1ならラドンを倒したことがあるらしく、それほど不思議ではないと言っていた。
そんなやり取りをしていると 興奮した子供が飛び出してきて「自分も戦士だ!勝負しろ」と叫んだのだが
みんなに笑われながら 後ろに引きづりこまれていった。

・・・・

「あの 子供がよろしいかと」
「そうだな。魔道具の実験にはあれがよさそうだ。」
・・・・

気を取り直したところで誰が勝負をするのか?という話になった。
なんだか 勝負を受けるという話になっているぞ、断らなくてよかったのか?
でも ラドンを倒せるほどの兵士たちと戦おうという者はさっきの子供くらいで
村の中にはいなかった・・・。

「ライト。ライトが 村の代表だ。なーにお前一人で十分であろう。そちらの王女さまは何人出されるのじゃ?そちらも一人かのう。はっはは」

「いいえ 私たちに数体のラドンを倒せるものはいないわ。
だから ラドンを倒したことがある自慢の兵士の二人でお相手をさせてもらいますわ。
13番目の王女は無理をしないのよ。がははは」


そうして試練が始まった。
普段のような立ち姿勢で黒い剣を持っているライトと 対するは金属のプレートを鎧のように身に着けている
ガタイの大きな男の兵士二人だった。
試練がかいしされて兵士たちが切りかかろうと 剣を頭上に持ち上げて、それを振り下ろすと
ライトは剣を交わしながら兵士の中に回り込み、二人は数発殴られるとそのまま倒れてしまった。
村人たちは 間違えて弱い兵士が出てきたのかと思ってしまうほどの力さだった。
村の食糧は なんとか 守られたのだが、事件が起きた。
さっき 威勢の良かった少年が なぜか広場で倒れている。
生きてはいるのだが 眠っていて冷たさしか感じられない。まるで 時が止まっているようだった。

子供はなぜか重症だった。
苦しそうな顔をして何があったのか?

すると 地面がゴロゴロと歪みだす!
「ゴゴゴゴロゴロゴロ!!」

土が盛り上がり、 人型のゴーレムが現れた。

土と石を練り上げたようなゴーレムは 手当たり次第に人や建物を襲い始めた。

「スパイス ショット!!」
ゴーレムの顔が爆発して 後ろにのけぞった。
母親と子供がゴーレムに襲われそうになった時に アーラルの攻撃がゴーレムの顔面を直撃した。
アーラルは リングにひし形のランタンのような小瓶を付けた武器を遠隔操作で操って攻撃することが出来る。
アーラルの兵士たちも村の人たちも弱いものをかばいながら逃げることが出来たのだった。

そして ゴーレムにライトが立ちはだかるが愛刀のマターソードで攻撃してもゴーレムは再生してしまう。
ライトは 何度も ゴーレムに再生されてしまい、後がないかもしれない。
そんなとき アーラルが

「王家に伝わるカカオドリンクよ!騙されたと思って飲んでみて!」

といい。遠隔操作でライトに茶色い小瓶を届けた。
蓋を開けて 匂いを嗅ぐと瓶からは甘い香りが沸き上がってくる。
ライトは 「カカオドリンク」を一気に飲み干した。
ち っちからがみなぎってくる。
ライトの体は 光輝いた。
そして マターソードに光を集めるとソードは太陽のように光り輝いた。 

ゴーレムに一撃を加える!
「エナジーソード!!」

閃光に辺りが包まれて真っ白になった。
・・・・・
「兄ちゃんは どうしてぼくを 子ども扱いするの?ぼくだって兄ちゃんみたいになりたいんだ!!うわぁぁぁん」


「俺が死んでしまったら妹と母さんのことを頼んだぞ。俺が一番頼りにしているのは・・・お前なんだからな」
・・・・・

エナジーソードがゴーレムを貫いたとき、ゴーレムから悲しい音が響いた。
まるで 心に突き刺さるような音だった。。。


ゴーレムを撃破した!!
・・・・
木陰の奥で誰かが喋った。
「ゴーレムを倒すことが出来るだと!何者なのだ?あいつは」
・・・・

ゴーレムを倒すと重症だった子供の顔は少し落ち着きを取り戻したが
眠りから覚めることはなかった・・・。



「コーヒーよ」

子供の家族の悲しむ姿を見て 村中の人は泣き出した。
そんなとき 大国のアーラル様が 優秀な戦士にのみ与えられるというコーヒーという飲み物の話を始めた。
コーヒーは眠っている戦士の目を覚まし、三日三晩、眠らずに戦地を駆け抜けることが出来る力を授けてくれるのだという。


コーヒーだって??


ついさっきみんなで飲んでいたアレである。
しかし コーヒーはみんなで飲んでしまったし ライトの畑のコーヒーが次に実のはずっと先の話だろう。

「村長様 祭壇を。祭壇を使わせてっください・・」

ライトが村長に祭壇を使わせてほしいとお願いをすると 村の人たちも「祭壇 祭壇」と連呼を始めた。
しかし 村長と偉い人たちは話し合いを始めて 渋々と「ライト お前ならできるかもしれない」と言ってきた。

ライトは子供を抱きかかえると 祭壇の階段を登ろうと足を進めた。
しかし そのときアーラル姫や家臣の兵士たちが止めに入った。
よその者が村の決め事に口を出すのは 間違えているかもしれないがその祈りは捧げてはいけないっと。
さっき 戦った兵士二人は特にライトを心配して止めに入った。
アーラルは 大国にある神の祭壇に使える者なので祭壇の事を色々と知っていた。

祭壇には通常は 「豊作」「繁栄」「無病」などが願われる。
でも たいていは 豊作の年は子供があまり生まれなかったり
無病の年には 不作になったりと試練を乗り越えただけで すべてが与えられるわけではなく
神はみんなにも 試練を与えられているのではないかと思われていた。

だけど 願いにはしてはいけない願い事がある。それをアーラル達は 「神を愚弄する願」いと呼んでいる
「子供の目を覚ましてほしい」たった一人の人を助けるための願いなどは 願ってはいけない。


しかし ライトは村人たちの歓声に後押しをされるように祭壇へすすんだ。
そして 祈りをささげると、祭壇は光を放ち 祭壇の頂上では子供が宙にプカプカと浮かんだ。

光が収まってみんなが気が付くと ライトと子供はいつの間にか 祭壇の下の広間に立っていた。
肝心の願いはかなったのだろうか?
村人たちが当たりをキョロキョロとし始めると、祭壇の上に半透明の丸い何かの存在が現れて
心に直接 語りかけてきた。


「険しき道を進みしものよ。生きるかてを、一筋の希望を、お前に託す。。その力で試練を超えるのだ」


すると 空の色が赤く紫に染まった。
そして大地は震え始めた。

「まずいわね」

「シュー パチン シュー パチン」 
アーラルがつぶやくと さらに周辺の空気が圧縮し始めては 中央の祭壇の階段の下に集まっては
弾けていく。
そして 祭壇の下に人が現れた。怪しい不思議な不思議なピエロさんだった。
顔の表情からは感情はよい取ることができず、だけど こちらの心はすべて見透かしているような
笑みを浮かべた。

「ま 魔人?やっぱり、、とんでもないものが出てきてしまったわ・・」
「おぉぉぉ ・・・」

魔人は前に数歩出てくると「プラリムと申します。それでは始めさせていただきます」自分の名前を名乗り
戦闘を始めた。
両掌を上に向けて胸の高さに持ち上げると 周囲の植物がツル状になりバネのような形状になった。
放たれたツルは バネのような形状のままライトに襲い掛かるがライトは素早くそれを交わした。
すると ツルが岩に命中してグルグル巻きになった岩はそのままツルに締め上げられて砕けてしまった。

さらに戦闘を進めていくと プラリムは ツルを自分に取り付けてバネのように
飛び跳ねながら攻撃を加えてきた。
複雑な攻撃になり プラリムの攻撃の手数も増えて、劣勢になったかと思われたとき。

「ソルトショット!!」

アーラルのリングがプラリムのツルを攻撃し始めた。
ツルは 凍り付いてその機能を失っていった。


「二対一でございますか。ならば こちらも奥の手をだしましょう。もし 一撃、わたくしに一撃でも与えられたならあなた様の勝でよろしゅうございます。
ドラゴーラム!!!!」

プラリムはドラゴンへと姿を変えた。
ブレス攻撃にシッポのなぎ払い攻撃、などなど 色々な攻撃を繰り出してきた。
ラドンに似ていると言っても こちらは知性がある分かなり手ごわい。

カカオドリンクがあればいいのだが あれは 簡単に作れるものではないらしく
今は用意できないらしい。
このままでは ブレスで村が焼かれてしまうことだろう。

そんなとき 真正面からドラゴンに挑もうとする男がいた。
ライトだ!!

ライトは 剣を自分の前に掲げると刀身に左手を乗せ深く息を吸う。
そして左手に身に着けているリングに話しかけた「セレス、力を貸してくれ・・。行くぞ!!プラリム!」

マターソードに光が宿った。

ブレスに突っ込んでいくライト。
しかし その剣は水色に輝き、ブレスを切り裂いていく・・・
「ウォーター アークイーリス!!」
「ぐわぁぁあ・・ おみごと!」

プラリムは元の姿に戻ってしまった。


この後 プラリムは今回の原因を突き止めるために王国の神の神殿に行きたいと言われ
アーラルからは 「祭事の戦士」の試験を王国で受けてほしいと頼まれた。
そして・・・ アーラルからは第二王女のお姉さまから頂いたという貴重な葡萄酒を
頂いたのだが、先に口をつけたアーラルは 顔が真っ赤になり湯気を噴き出して気絶してしまった。
ライトが抱き起すと 目を覚ましたアーラルはライトに抱き着き、キスをしてきた。
後でわかったのだが プラリムが言うにはこの葡萄酒には「惚れ薬」が入っていたらしく
効果は一時的なものに思えるが どのくらい続くもなのかは断言できないらしい。



こうして俺たちは コーヒーを手に入れるためにそして アーラルは戦士を王国に連れていくために、
プラリムは 神の祭壇に行くために、王国を目指すのだった

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