40話〜昔の仲間からの手紙
コトネは街で何があったのかをガルド達に話した。
「んー、あのヴィオレがな。いったい何の為に?」
「私は、その場にいた訳じゃないから、実際そこで何があったのか分からないんだけど」
コトネがそう言うとガルドは考え込んだ。
「そういえば、コトネは何でここに来たの?」
「あっ!そうだった。ギルマスに頼まれて、ガルドさんに、この手紙を渡しに来たんだった」
「ティールの街のギルマスが、何で俺に?」
「さあ、内容はよく分からないけど。ガルドさんの事知ってるみたいだったよ」
「俺の事を知ってるって……いったい誰だ?」
ガルドはコトネから手紙を受け取った。
ガルドは手紙を読み、深く溜息をついてから、
「まさか、アイツが帰って来てたとはな」
ガルドはカトレアとビスカとレフィカルとジェシカに手紙を渡して見せた。
「あらら、あのルルがねぇ」
「それも、ルルーシアがギルマスって、大丈夫なのか?」
「よくこの街、無事だったよね」
「あらあら、そこまでルルーシアの事を悪く言わなくても。流石に、あの時の様にただの黒龍を邪龍と間違えていじめる事もないと思いますよ」
カトレアがあまりにも笑顔のまま言ったのでガルド達は何も言えなくなった。
場所は移り、ここはティールの街にあるギルドのルルーシアの部屋。
「ハ〜クシュン!ハ、ハ、ハァ〜クシュン‼︎ いったい誰だろう?私を褒めているのは」
「あの〜ルルーシア様、2回ですので褒められているのではなくて、悪口を言われているのでは?」
「なるほどそうなのね。でも、誰が?」
受付嬢は書類の山を、ルルーシアの机の上に置き一礼をして部屋を出て行った。
そして、ルルーシアは書類に目を通し考えていたのだった…。