35話〜封印石は何処に
場所は移りここはガルドの家。
ガルドはカトレアとビスカと歪みの洞窟について話をしていた。
「……それでだ。あの洞窟を、また封印するにも、やはりあの封印石が必要になるが」
「そうだね。だけど、あの石を手に入れるには……」
「封印石は魔族の領域である、エクスダール国の何処かにあると思いますが」
「エクスダールかぁ、ん〜、私は行きたくないなぁ」
「俺は、出入り禁止になっているしな。どうしたもんか……」
「そうですね。私が、行ってもいいのですが、やはり1人では心細いので」
「そうだな。カトレア1人、行かせるわけにはいかねぇ。それにビスカ、お前は行けと言っても、恐らく行かねぇだろうしなぁ」
「では、ブラットに頼んでみたらどうかしら?」
「あいつにか。でも、まぁ、他にも仲間がいるから大丈夫だろうが、恐らく、まだティールの街にいるだろうからな。俺の足なら直ぐ着く距離だ」
「え〜、ガルドが行くなら私も行くよ」
「はぁ、ビスカ、来るなって言っても来るよなぁ。お前は……」
「うん、もちろんろん行くよ〜ん」
ビスカが嬉しそうに言うとカトレアは、
「クスクス、じゃ私も行こうかなぁ」
「そうだな、カトレアがいれば大丈夫だろう」
そして、ガルドとカトレアとビスカは急ぎティールの街に向かったのだった…。