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20話〜ブラットと魔物

 あれからブラット達は、町の近くまで来ていたが、何故かブラット達は魔物に襲われていた。

 そしてブラットは逃げ回りながら、

「うわー、なんなんだよ!今日は、いつもより厄日じゃないかよ〜〜!!」

 サアヤが魔物に攻撃しながら、

「おい、ブラットなんで逃げる!?」

 ブラットは魔物の攻撃をかわしながら、

「そんな事言ったって!これは、流石に無理だ〜。それに、何でリザードバードが、こんな所にいるんだよ〜!?」

「そりゃいるだろう。この辺は、そういった種類の魔物が多いからな!」

「まだ、俺はレベル5だぞ!こんなやつ倒せるわけないだろが〜!!」

「はぁ、あのね。何の為に魔法があるのかな?」

「攻撃する為だと思うんだけど」

「なら、攻撃しなさいよ!」

「だから、それが出来る状況じゃないだろう!」
 
「ブラット。魔法はね、遠距離攻撃が出来るんだから、もっと頭使えばいいでしょ!」

「遠距離攻撃。じゃ、離れた所から攻撃が出来るって事は……」

 ブラットは逃げ回りながら少し離れた所で、

 《ファイヤー ボール!!》

 呪文を唱えると、その炎の弾はリザードバードに当たったが、しかしかすり傷程度だった。

 そしてリザードバードは怒り狂いブラットに突進してきた。

「やっぱり無理だ〜。攻撃力がなさすぎだし」

 ブラットは逃げ出した。

「はぁ、あのなぁ。一発や二発で倒せないなら、連続で攻撃すればいいだろう!!」

「連続で攻撃って?出来るかな俺に……」

「無理だろうね」

「無理ってどういう事だ?」

「ブラットが使っている、その魔法だと無理って事だよ」

「じゃ、どうすればいいんだ?」

「ブラット、他に魔法覚えてないかな?」

 ブラットは自分のステータスを調べ始めた。

 すると新しい魔法を覚えていた。

 そしてブラットは試しにその魔法を使った。

 ブラットは、

 《ファイヤー ストーン ボム!!》

 呪文を唱えた。

 するとリザードバードに無数の炎の石飛礫があたり倒す事が出来た。

「はぁ、何とか倒した〜」

「ブラット大丈夫なのか?この先もっと強い魔物が出て来るかもしれないっていうのに」

「どうなんだろうなぁ」

「はぁ、まぁ仕方ない。徐々に強くなって自信をつけるしかないしな」

「そうですね。では、魔物も倒せましたし、町に向かいましょう」

「そうだな。まぁ、とりあえずは頑張ってレベル上げないとなぁ」

「そういう事だ!さて、行くとするか」

 そして、ブラット達はその場を離れ街に向かって歩き出したのだった…。

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