チート、良いなぁ
「良いなぁ。チート良いなぁ! 私も、魔法使って世界救って、無双して、チートっ!!」
「うるさいっ! 何時だと思ってんの!?」
今のは、母だ。
私、
学校から帰ってきたらまず、アニメを見る。色々なアニメを見ては、良いなぁ。こんな世界にいたい。等と、戯れ事を言っている。
いや、だってさ、チートとかって、マジで凄いじゃん!?
『ふぉふぉっ、お主、チートしたいかのぅ?』
あーあー、妄想脳が、また変な事を言っている。
『お主っ! 転生、チートとかしたくないのか!』
うーん、現実でそんなこと起こったら良いよね……
「待って、まさか、本当に!? そう言えば、こんな展開がどっかのアニメに……!」
『そうじゃ、異世界転生じゃ! チートじゃぁ!』
もしも、私が転生したら、この世界には帰れなくなる。この世界で別にしたいこともないけど、両親に会えなくなるのは、寂しいかな。と、思ってしまった。
『心配するんじゃない。全てが終わったら、帰してやるがな。お前を、呼んでいる奴がおるんじゃ』
「え、えぇ! じゃあ、ぜひ! 私を!」