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細かい
雨の匂いを口に
いつから歩いているのか、
いつから自分がここに
何も思い出せない。
何もわからないが本能に
ただただその
ただ
さ迷っているような奇妙な
包まれていた。
そんななか
遠い昔どこかで聞いた
「か~ご~め か~ご~め」
「か~ご~の な~か~の と~りぃ~わ~」
「い~つ い~つ でやぁ~う」
「夜明けの晩に、
つ~ると か~めが す~べった
うしろのしょうめん だぁ~れ 」
どこか
そして
原文が存在しない。
そして古来には、
現代では失われた発音があった。