〈ホール〉。悪夢が現実となる世界。隠された〈扉〉を見つけられなければ、二度と現実世界へは帰れない。
その代わり〈ホール〉には無限の自由がある。
〈ホール〉ではすべてが許される。あなたはアンナミラーズのチェリーパイを独り占めしてもいいし、学校を焼いてもいい。
この〈ホール〉を「癒やし」の地と言い切り、楽しむ者がいる。
彼、あるいは彼女は様々な名前を持ち、あるときは若い女。あるときは美しい少年の姿をとって、客人たちを歓待する。
彼、あるいは彼女は、あなたに〈ホール〉を教え、あなたの悪夢と踊るだろう。
〈ホール〉には悪夢を抱える様々な人間たちが訪れる。
家族に息苦しさを感じる少年。仕事に疲れた若者たち。迷宮嗜好症の男。
ある者は帰っていき、ある者は〈ホール〉に魅入られ、ある者は悪夢に沈んでいった。
〈ホール〉の自由と悪夢が、客人たちの本質を露わにする。誰もが、それまで気づかなかった自分の姿に出会ったはずだ。
彼らは癒やされたのだろうか。それとも滅んでいったのだろうか。
それは彼ら自身が、そしてこれから〈ホール〉を訪れるあなた自身が決めることだ。
現実そっくりの街〈ホール〉を舞台に繰り広げられる短編連作作品。
「小説家になろう」と「カクヨム」の両方で掲載しています。随時更新。
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