琥珀伝 序
滅びた国の城主の娘、サクヤ姫と、
その姫を一途に護り戦う妖狐の少年、コハクの物語。
人知を超えた圧倒的な力をもって戦国の世を掻き乱す妖狐衆。そこに属する妖狐の少年コハクは、仲間の妖狐とともにサカモト城を急襲。並みいる兵を蹴散らし、たちまち城主のアケチマンシュウを討ちとった。
ところがコハクはそこで、城主の娘・サクヤ姫に一目惚れ。攻め手であるミノ軍に対して突如、反旗を翻す。ミノの包囲を打ち破り、コハクはサクヤ姫を連れて逃げる。逃げる。たちまち二人は追撃軍に囲まれる。先頭に立つのは妖狐クロガネ。コハクの力を上まわる狡猾な妖狐だ。
執拗なミノの追撃をかわしながら、北国ワカサのタケダ氏を頼って、コハクとサクヤは落ちてゆく。戦国の世を裏で操るイナリ御前の指揮の下、二人をさらに追撃するのは、とびきり冷酷・妖艶な妖狐メノウと、その妹のルリ。さらに西のタンバからは、妖狐イオウとシロガネも、コハクにむけて肉薄し――
コミカル&シリアスに次々と展開する架空の戦国譚。
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