平凡魔族が英雄になるまで~B級魔族なのにチートダンジョンを作ってしまった結果~ (外部サイトで読む

あまうい白一

 ――小さな部屋で良いのに、出来てしまったのは広大で強力なダンジョンだった。
 平凡な魔族の子であるクロノは、魔王城の学園でダンジョンを作成する。
 十八歳になったら魔王城でダンジョンを作り上げ、そこに住みつつ勉学に励み、一人立ちするのが魔族の風習だった。
 クロノとしては、四部屋くらいある一軒家みたいなダンジョンができればいい、と思って作成したのだが――完成したのは数百層に渡る巨大な代物だった。それはもう、伝説の魔王が作ったダンジョンを超えるとんでもないものだった。
「俺は小さな部屋を持てればいいだけなのに……!」
 平凡で気楽な生活を求めていたクロノは、あっという間に注目の的になり、魔族の中で有名になっていく――。

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