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「可食部がないな」
「木ですからね……」
モンスターが出現するようになった世界で食べられそうにないモンスターを食べようと、こんな感じのやりとりや試行錯誤を繰り返していく話です。
長いあらすじ
ある日、地球は異世界と融合した。
後に大異変と呼ばれる現象が起きたことをきっかけに、人々は現代的な生活に別れを告げることとなる。
大異変により地形や気候などが変わった世界において、それまで地球に住んでいた人々の前に異世界の神々やモンスター、国家が地球上に出現した。
また、それに呼応するかのように空想上の存在と思われていた地球の神々や悪魔、モンスターなども出現。
そして争いが始まった。
この大戦の後、復興へと歩みだした人類が直面したのが深刻な食料不足の発生だった。
インフラの崩壊によりエネルギーや各種資源などの確保も絶望的になった時、それらを代替する手段として注目を集めたのがモンスターである。
人は食べないと生きることができない。
飢えて死ぬくらいなら、モンスターを狩ることなど大した問題ではない。
そうして、人はモンスターを狩り、モンスターを食べ、モンスターを資源として利用するようになる。
こうしてモンスターを狩るハンターという職が誕生することとなった。
そんな世界において、ハンター兼料理人の貝塚雅之(かいづか まさゆき)はモンスター食に情熱を傾けていたが、「普通のモンスターを食べるのにはもう飽きた」と言い出す。
貝塚は弟子の柿本恵(かきもと めぐみ)を巻き込み、食べられそうにないモンスターを食用にしようとする挑戦を始めるのだった。4クル
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天正14年10月、徳川家康は上洛し豊臣秀吉に臣従を誓う。
織田信長の死後、家康と秀吉は天下を巡って争ってきた。しかし、秀吉は周辺大名による包囲網を打ち破り、今や軍事・政治・経済の全てにおいて確固たる基盤を築くに至った。
これにより家康が秀吉に勝てる見込みは無くなる。
加えて、豊臣秀長や豊臣秀次を始めとする優秀な人材が豊臣政権を支えており、この先は各地の大名を順次討伐していくだけの消化試合となった。
しかし、これは家康にとってもまたとない機会だった。
幼い頃からの戦続きの世にはとうに疲れ果て、織田信長や今川義元のようにある日突然全てを失うことに怯える日々。そんな日々も秀吉が天下を統一すれば終わりを迎える。
秀吉が天下を統一するのは時間の問題であり、臣従を誓うのであれば秀吉が家康を高く買ってくれている今しかない。領地は既に十分あり、ここから権勢を拡大しても面倒ごとが増えるだけ。
それならば、秀吉に天下を治めさせ、家臣として適当に過ごした方がよほど望みに近い。
天下人という面倒な仕事は秀吉に任せ、自分は強力な豊臣政権の下で安らかな老後を得るため、家康は豊臣政権の一家臣として生きる道を選択する。
そしてこの選択は思いも寄らぬ結果となり、信じていた明るい未来は崩れ落ちていくことになるが、この時の家康には知るよしもなかった。
豊臣政権における家康の苦難の日々が始まる。
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注記
本作は歴史初心者でも分かりやすいよう、人名などの表記はよく知られているものを用います。
氏姓名官位などが入り交じると分かりにくいため、身分の差などを無視して分かりやすさを優先します。
真面目な歴史物ではなく、緩い感じのお話です。
史実と異なる箇所については目をつぶって下さい。0クル
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