卯月 朔々
(ウヅキ サクサク)
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長く続く内戦が荒廃させた国で、軍特殊部隊に所属する男は、一度は祖国を救うために命を懸けた。
しかし、国軍総帥から託されたクーデター計画は、仲間の裏切りにより無残にも失敗に終わる。
やむなく国外逃亡を図る中、偶然助けた若い日本人女性・みちるから「また会いましょう」と謎めいた言葉を受け取り、男はその意味も分からぬまま祖国を後にした。
一年後、みちるを追って日本にたどり着いた男は、思いも寄らぬ真実を知る。
みちるは、男の母国で密かに開発されていた新兵器「神の杖」のデータを持ち、母国を揺るがした取引に関与していた。そして、クーデター計画が初めから失敗するよう仕組まれていた事実も浮かび上がる。
全ての糸を操る黒幕は、男がかつて信じた仲間だった。
クーデター計画失敗の背後に潜む闇を暴くため、男は再び祖国の地を踏む。
過去に翻弄される自分自身と向き合いながら、みちると共に最後の対決に挑む。しかし、彼が直面するのは、裏切りの連鎖がもたらすさらなる悲劇だった――。
裏切りと虚実が交錯する物語の果てに、男は負の連鎖を断ち切ることができるのか？すべてを知る覚悟とともに、彼の選択が祖国の未来を決する。0クル
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