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「邪神が嵐の内より解き放たれしとき、我が子は人の身より生まれ、救世の役を負うだろう」
──アレクシス大戦記
フリーデン王国が他国へ侵略し、領土を広げ始めてから二十二年。
グレンとクローディアは、住処としていた神殿からほど近い村・リヤンがフリーデンによって滅ぼされたのをきっかけに、城塞都市・アルミュールを訪れる。
しかし、侵攻の報告は聞き入れられない。「神の娘」としての出自と「救世の方」としての使命を明かそうとするクローディアだが、フリーデンの魔の手はアルミュールにまで及び、町は混乱に飲み込まれる。
さらに、無抵抗の市民すら殺すフリーデンの軍を前にして、グレンに異変が生じ──
人と神が手を結ぶとき、滅びゆく世界はその足を止める。
ぐりむ☆りーぱーがおくる救世のファンタジー戦記、第一幕!
※表紙イラストはサークル「ぐりむ☆りーぱー」の楊さまのものです。0クル
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はみだし者たちが集まる無法地帯・アグロー。
社会から排斥された者ばかりの町とはいえ、社会は社会。取り仕切る者は存在する。
この日、アグローの首領が手回ししたのは三人。
魔面学を極めた情報屋、魔植学の研究者、魔銃学を用いた復讐代行。
同時期アグローでは、異常な依存性を持つ「魔薬」が流行していた。
裏で暗躍する魔薬学者の正体と、その目的とは──0クル
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私はずっと、「返却期限」を抱えていた。
本屋独特の、薄い形状のビニール袋。色は濃紺。
店名は、故郷でよく見たなじみのもの。
中には、借りた本が入っている。
高校生の頃から、本を貸し合うだけの仲だった。
卒業と共に自然消滅しそうな仲。
けれども、彼はその関係を、どうしても続けたいらしい。
そうして私は、ずっと「返却期限」を抱えている。0クル
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「復讐を代行するのは、私ではなく弾丸です」
復讐を忘れ、平和な日常をおくっていた男の元に、「復讐代行を生業にする」と自称する者が訪れた。
ヴァージルと名乗った青年は、「思いを形にする弾丸」を使って復讐を果たすことが可能だと言い切る。
とはいえ、苦しみのない復讐など存在しない。
過去を思い出し、殺意を呼び起こし、思いを、魂を弾丸に込めなければ、復讐代行は成立しない。
そのためには。
記憶の底に封じた、忌まわしき過去を思い出す必要があった──0クル
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青く、青い景色の中で思い出したのは、世界が赤と黒に彩られる前のことだ。
夕日はきちんと橙色をしていて、彼の瞳はいつも通り柔らかかった、あの日。
なんてことない日常が終わる、ほんの数日前。
すでに遠い昔のようで、だからこそ、思い出して強く記憶に刻んでおかなければならなかった。
そして、私はようやく思い知る。
彼への想いを。その意味を。
*他サイトとの同時投稿です。
*表紙絵はサークル「ぐりむ☆りーぱー」の楊さんのものです。0クル
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神はいつだって身勝手だ。だから、救いは平等には訪れない。
シルヴィの生まれ故郷は炎に焼かれていた。
悪しき欲の権化〈悪〉の力を利用する〈悪使い〉として町を守ってきたシルヴィ。
彼女は、その師ロランが〈悪堕ち〉になったことで命以外の全てを失うこととなる。
〈悪堕ち〉になった〈悪使い〉を救う術はない。
シルヴィは、かつての師であったモノを追い、ひた走る。
その胸にあるのは復讐か、あるいは……
*表紙絵はサークル「ぐりむ☆りーぱー」の楊さんの提供です。0クル
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仮面を被らずに生きていける人間が、この世に存在するのだろうか。
集団に適応しつつも個性を出せる人の仮面は、色とりどりで華やかだ。
私は、奥底にしまいこんだものを隠すために、分厚い灰色の仮面で顔を覆う。
仮面さえ剥がれなければ、私はこの世界で生きていける。
けれどもある日、男から与えられた鮮やかな仮面は、私が何年もかけて作った灰色の仮面にひびを入れていく。
仮面の底にあったのは、醜い本性。けれど、その解放はあまりにも甘美で。
さぁ、血濡れた仮面劇の幕を上げよう。
*他サイトとの同時投稿です。
*表紙絵はサークル「ぐりむ☆りーぱー」楊さまの提供です。0クル
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「ようこそ、アルカナへ。
そしてさようなら、名も知らぬ青年」
その日、青年は死んだ。
故郷を失い、両腕を失い、名前を失って、記憶すらなくしつつある彼は、人間としての死を経て魔術へと近づいている。
十三番目のアルカナ、【死神】。
失ったものは多い。しかし、「失った」というその記憶すら限りがある。
忘却の期限が訪れる前に、死神の鎌を以って青年は報復を遂行する。
ただひとつ。永遠に引き延ばされた一秒が、青年に残された唯一の過去だった。0クル
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世界は死神の起こす「飢饉」の災害に苦しんでいた。
農耕地の少ない山間の王国・クリッフェントは、その災害を耐えるだけの国土を持っていない。
私は、王家に生まれたものの、特に秀でたところのないただの末姫。
ただ生きているだけ、という他ない私が、王家の人間としてできることといえばただ一つ。
死神に命を捧げ、死にゆく国土を救う。
大人たちに求められるまま、私は私の命を生贄として消費した。
──その愚かさを知らずに。0クル
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放射能に汚染された世界を逃れるため、ヒトは高地へ登り、地下に都市を築いた。
地下都市・浅間を守るのは、遺伝子操作を受けた少女たち──ハイジア。
衛生の女神の名を冠し、彼女たちは「ペスト」を狩る。
そのハイジアの中で最強の能力を得るはずだったヴィオレ。
彼女は、想定よりも弱い能力しか発現せず、失敗作扱いを受けていた。
最強になるはずだったヴィオレは、なぜ最弱になってしまったのか。
謎が解けるとき、浅間に危機が訪れる──0クル
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