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妹には夢遊病の気があって、夜中にフラフラ外を徘徊することがある。今夜はパジャマのまま出て行ったのだろうか。風邪を引いたら大変だ。あいつのくしゃみといったら…それにここは東京。魑魅魍魎が闊歩する場所なのだ。
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僕は気がつけば汽車の中にいた。不思議な同乗者のお願いを自分が好きな水墨画で叶えてゆく。それが彼の為なのか、自分の為だったのかわからなくなっていった。
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モノを捨ててシンプルになり、本当の自分になろうと「釈かの子の喜捨セミナー」に参加したカンダタダコ。さまざまなものを手放し、勝ち残っていく。最後の二人になったとき、教室が天に浮かぶ一枚の板に変わる。脱落者がいる下界に滑り落ちず、釈かの子がいる天上にたどり着こうするタダコだったが。
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『ガラス製品なので大変割れ易くなっております』(『シンデレラ』) / 五十嵐涼
“魔女の部屋”で買ったガラスの靴を履き、割れた破片で足が血まみれになった女子高生。小柄な彼女の体重は80キロオーバーだ。金を返せと怒鳴り込むも、“魔女”の方が何枚も上手だった。
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『手長足長の子細を語りたること』(『妖怪・手長足長の伝承』その他) / 木江恭
「おれ」は、妖怪テナガアシナガについて語り始める。異様に脚の長い巨人アシナガは、望んだ分だけ伸びる手を持つテナガを背中に負っている。何故彼らの手脚は異様に長いのか。何故彼らは常に行動を共にするのか。その答えを示すのは、一組の男女が織り成す恋物語。
(『妖怪・手長足長の伝承』『童謡かごめかごめ』『賢者の贈り物(O.ヘンリー)』)0クル
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霧雨の降る中、爺さまと俺は電柱の影でうずくまる女を見た。女はうずくまったまま、微動だにしない。俺は爺さまにあれは何だと聞いた。爺さまは言った。「…坊、あれは『むじな』だ。人を騙す獣だ。」と。
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『晦日恋草』(『好色五人女』巻四 恋草からげし八百屋物語) / 霜月透子
年末押し迫った二十八日、専業主婦の「私」八尾七(やおなな)は電話で呼び出される。息子がコンビニで万引きをしたのだった。対応したのは三十歳の若い店長小野朗(おのあきら)。どこか思わせぶりな言動。四十六歳の七は忘れていたときめきを思い出す。再び会うために七はわざと腕時計を「落として」いく。
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『魔法使いとネズミの御者』(ぺロー版『シンデレラ』) / Dice
シンデレラを舞踏会へ送り届けた元ネズミの御者は、魔法使いにこのまま人間にしてほしいと頼む。魔法使いはネズミを面接し、人間でいるにふさわしいかどうか確かめようとする。自分の考えが甘かったと悟ったネズミはいったんは願いを取り下げ、翌日の二回目の舞踏会までに結論を出すことにする。
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「もし、これを、引取っていただけますか。」御道具預商 拾思堂を訪れた男は、逆光のため顔の造作はわからなかったが、僧形の人物のようだった。坊主頭なのはわかる。が、何かが欠けている。ああ、そうか、耳介がないのか。
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最近子供が出来たばかりの老夫婦が隣人に、あるお店を紹介された。それは子供に名前を付けてくれるというお店だった。そこの店員さんの説明によると、どんな字にも良い面、悪い面があり、それを総合的に考えることが大切らしい。老夫婦は迷いながらも、ある名前を付けることにした。
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