第29話 いよいよ手紙も佳境!
楽しみだな~♪レシピとミシン♪早く見たいな♪作りたいな♪
〖さあ、もう少し頑張って〗なでなで
「あい」
では、いきます。すーはー
「「まあさ~、思いつくもんは書いたと思うんだけどな?魔法は無いけど、この世界より遥かに進んだ文化を知っている俺としてはさ、何もかもが閉鎖的で時代遅れに感じるわけよ。特にあのクソジジイどもと、勝手に召喚とかしやがるクソどもな。ほんと、ぶん殴ってけちょんけちょんにしてやりたいけどさ、あんな奴らのために俺の手を汚すのも嫌なんだよな。あんな奴らにそんな価値はねえって言うか?」」
聖一郎様⋯
『⋯初代様は余程辛い思いをなさったのですね』
〖まあ、いきなり何もかもが違う異世界に誘拐されて来たわけだからね。孤独だったはずだよ。だから、もしまた、同じ世界から来た者がいたら、せめて元の世界を感じられるような物を残したかったのかもね〗
聖一郎様、そうなんだね。ありがとうございます。すごく嬉しいよ。さて、続き
「「だからさ、お前らがどんどん変えてきゃいいんだよ。いいものは残しゃいいし、必要ないもんは捨てりゃいい。クソジジイどもとかな。フンっ」」
『任せて、今すぐ加護を奪ってやるから。ふふふ』
〖わ~怖~い。うふふ〗
神様、顔とセリフ合ってないよ。やっちゃえって顔だよ。
そう言えば
「かごなくにゃる、どうにゃる?」
『この森は中々手強い魔獣とかがいるのよ。まず、加護がないと生きていけないでしょうね。だから、この森に生まれたものにはお情けで加護を上げてたのだけど、私を利用するだけ利用して見下してくるようなやつ、もう必要ないわよね。うふふ』
「う、うわぁ~」
大丈夫かな?まあ、続き、あと少し
「「最後に、今、これを読んでくれてるやつ」」
ん?私のこと?
「「災難だったな。だがよ、もしかしたら、こっちの世界の方が幸せになれるかもしれねぇよ。お前さん次第だ。来ちまったからには仕方ねぇ。とにかく楽しめ!好きなことをしろ!」」
聖一郎様、うん。そうだね。きっと前の世界より絶対楽しい!楽しんじゃうよ!
『いいことも言うじゃないかい』
そうだね!
「「いけ好かねぇ奴もいるが、良い奴もいる!仲間を探せ!そして、何よりこの世界には魔法がある!魔法はイメージだ!妄想力だ!妄想出来りゃ何でもできる!ワハハハ!」」
「も、もーしょー⋯」
〖セイイチロウらしいね~あはは〗
確かに、妄想ならよくしてたしな~ラノベのあれやこれや、できるかも?さて、もうひと息
「「 だから、俺からも仲間をやる!ピヨ助!」」
え?ピヨ助?
『ピヨーッ』
ピッカーっ
ええええ?掛け軸が、光ったーっ?
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