第27話 初めての連携プレー
セイジュウロウ様がショックのあまり気絶し、
神樹の精様が怒りに震え、
ママは大きなため息をつき、
神様は爆弾を落とし、
私は「じぇっったい、やああああっ」と、悲鳴をあげていた。
「あうー、やあああぁぁ」えぐえぐ
〖よしよし。大丈夫だよ。僕たちがそんなことにはさせないからね〗なでなで
『そうよ。可愛いお名前考えなきゃね』
『セイジュウイチロウなんて冗談じゃないよねぇ』
ほんと?可愛いお名前じゃないとヤダよ
〖それじゃ、続きいかないとね。族長達への罰はそれが終わってからね〗
『そうね。罰は増えるかもしれないし、最後まで聞きましょうか』
『それじゃあ、主を起こさないとねぇ。起きるかねぇ?』
「ほあっ」
そうでした。まだ気絶中でした。
「かみしゃま」ぺちぺち
〖はいはい〗
神様の腕をぺちぺちしてお膝から下ろしてもらって、
「セイジュウロウしゃま、おきちぇ」ゆさゆさ
セイジュウロウ様をゆさゆさするけど、起きません。
「むー」
起きないなら
「よいちょよいちょ」よじよじ
〖ありゃりゃ?〗
『登ってるわね?』
『登ってるねぇ』
『『『手伝うですー』』』
『『『おすですー』』』
『『『よいしょよいしょですー』』』
家妖精さんたちがお尻を押してくれてます。
寝っ転がってるセイジュウロウ様のお胸に
「どっこいちょっ」ぽすっ
『うぐっ』
おすわり出来ました。
「ふい~」
『『『がんばったです!』』』
『『『やったです!』』』
『『『座れたです!』』』
ぱちぱちぱち
「ありがちょ」
さてと、もう少しお顔の近くに行って、ずりずり
『うぐっ』
『あれ、息できてるかい?』
〖『さあ?』〗
「セイジュウロウしゃま、おっきちてーっ」ぺちぺち
お顔ぺちぺちしてみます。
『『『手伝うですーっ』』』
『『『やるですーっ』』』
『『『⋯やる』』』
『『『⋯』』』ふわふわ こくこく
そう?みんなで顔を見て、うんって頷いたら
「おっきちてーっ」ぺちぺち
『『『おきてですーっ』』』ぺちぺち
『『『おきるですーっ』』』べちべち
『『『⋯おきる』』』ぴょんぴょん
『『『⋯』』』ぺしぺし
みんなで一斉にぺしぺしペチペチ叩きます。
『うぐ、うぐぐ』
何か声は出てるけど起きません。
「むむむ~」
『『『起きないですー』』』
『『『手強いですー』』』
『『『どうするですー』』』
じゃあ、次は~
「こちょこちょ?」
『『『了解ですー』』』
『『『やるですー』』』
こくこくこくこくっ
みんな賛成みたいなので
みんなが、足の裏、脇の下、脇腹などなどに分かれてスタンバイ!私はあごとか、お耳の裏とか届くとこ担当です。
〖おお〗
『あらあ、いつの間にか連携がとれてるわねぇ』
『気が合うみたいで良かったよ』
指をワキワキ素振りもオッケー
それでは皆さん、ご一緒に
「しぇーのっ」
「『『『『『こちょこちょこちょーっ』』』』』」
一斉にこしょこしょ攻撃ーっ
『うが、うは、うはははははっ』
お?起きそう?もう一息っ
「『『『『『こちょこちょこちょーっ』』』』』」
『あは、あははははっ、やめ、やめろーっ』ガバッ
「ほよ?」ぐら
〖『『あっ』』〗
「ほよよよ~?」
ごろんごろんごろん
『え?』
『『『わーっですーっ』』』
『『『転がってくですーっ』』』
『『『後ろまわりですーっ』』』
『『『⋯あわわ』』』
『『『⋯っ』』』おろおろ
でんぐり返しになってるーっ
「ほよよよ?」
止まらない~
『危ないっ』ガシッ!
「ほよ?」
止まった~?
『まったく、何をしてるのだ』ほ~
あ、セイジュウロウ様が止めてくれたんだね。ということは?
「おあよーごじゃいましゅ」
『ああ~、うん、おはよう』
「あい!」
起きたね~やったね!
『『『⋯っ』』』ぱんっ
『『『やったですーっ』』』ぱんっ
ふよふよ翔んできてくれた妖精さんと家妖精さんたちとハイタッチ!
花うさぎさんたちは、ぴょんぴょん跳んでからおしりのお花をピコって合わせてます。
可愛い♪
〖おやまぁ〗
『やりきったお顔してるわねぇ』
『ちびどもまで⋯』
『な、何なんだ?』
とりあえず、大成功!
あれ?なんのために起こしたんだっけ?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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